帰還民支援を開始します
2023年の10月、パキスタン政府は国内滞在に必要な公的書類を持たない人びとに、10月中の国外退去を求めると発表し、11月になると退去していない人たちの取り締まりを行いました。このため、2024年1月までにアフガニスタンに戻った「帰還民」は40万人を超えました。この中にはパキスタンで生まれ、アフガニスタンで暮らしたことのない方も珍しくなく、40万人の内半数以上が子どもであることもわかっています。
急に迫られた「帰還」で行き場がない方もあり、多くはアフガニスタンで暮らす親戚を頼り、何とか新しい生活を始めようとしています。この内の約3割の人々は国境を越えた先の「ナンガルハル県」に定住しようとしています。ジェンは長年「ナンガルハル県」で活動してきたので、活動の対象に帰還民の方々にも入っていただく予定です。
まずは、帰還民の子どもたちへの就学キット・衛生キット等の配布、特に厳しい状況にある帰還民世帯への2か月分の食糧配布、生計を再建するための就業支援等から始めます。アフガニスタンに帰還した人びとが、またこの地で新たに明るく暮らしていけるよう、微力を尽くします。
日本では報道の機会も少なく、残念ながらアフガニスタンの状況やパキスタンからの帰還民の情報を知る機会も限られていますが、これからも情報発信を続けますので、興味をもって追いかけていただけると幸いです。
手持ちの道具でストリートフードを販売する帰還民の人びと。
このような人びとが充分な収入を得られるように支援を計画しています。
配布食糧には、主食となる小麦粉や米の他、豆類や、現地の文化に合わせ緑茶も含む予定です。
この写真は、過去に実施した別の食糧配布事業の様子となります。
いつも応援をありがとうございます。
ジェンは厳しい環境にいる人びとに寄り添い、
「自立した生活を取り戻すこと」と「心のケア」を中心に支援活動を行っています。
ジェンとともに「生きる力」を支えてください。