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2022年8月10日 (水)

地震の影響で、たくさんの方々が避難生活を送っています。

2022年622日にアフガニスタン東部のパクティカ県およびホースト県で発生した地震の影響で、被災した地域に住むたくさんの方々が避難生活を余儀なくされています。

JENがこの度調査を行った地区の一つ、ホースト県スペラ地区だけでも1,600以上の家屋が全壊、約4,000の家屋が半壊し、住めない状態となってしまいました。現在被災した方々はテントで生活をしています。

スペラ地区にお住まいのハザーンさんは、地震が発生した時の事を鮮明に記憶しています。息子さん夫婦とお孫さんが崩れた部屋の下敷きとなり、ひどい怪我を負いました。必死で助けを求めましたが、村全体が崩壊しており、近所からは誰も助けに来る事が出来なかったとの事です。

地震の影響を受けた地域は、山岳地帯にあり、安全な飲み水を確保するための基本的なインフラが整っていません。学校も遠くにしかないため、殆どの子どもたちは通うことができません。また、標高も3,000m前後と高く、9月から雪が降り始め、冬の気候は非常に厳しいそうです。この地域では、普段、家畜を売ったり、冬の間はその肉を干し肉にして蓄えたりしています。ですが、被災地の家畜の多くは、瓦礫の下敷きになってしまい、その死骸の撤去すらできていない状態です。

そんな中、一刻も早く、被災した人びとの生活を支えるために、JENは、各ご家庭の状況に合わせて、必要なものを購入できるよう、多目的現金(多目的な用途に使用可能な現金)を配布いたしました。これにより、1世帯当たり約2カ月の食糧、衛生用品、厳しい冬を乗り切るための物資、教育に必要なものなどを購入することができます。引き続き、状況をお伝えいたします。

 

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山岳地帯にある地震の影響を受けた地域です。

 

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家屋が全壊してしまい、瓦礫の撤去が課題となっています。

 

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地震発生後、避難しているテント内に生活に必要な物が収まりきらず、屋外に置かれています。

8月 10, 2022 支援物資配布緊急支援 |