コロナ禍での今年のゆめポッケ事業
新型コロナの影響もあり、今年のゆめポッケの配布準備は大急ぎで実施しました。いつ学校が再び閉鎖されてもおかしくない状況だったためです。11月3日に開始し、11月7日までの5日間で6,241個の配布を完了させました。
一度目の閉鎖の影響で、再び学校に行くのが面倒くさいと感じていた子どもたちもいたようですが、ゆめポッケの話を聞くと、積極的に授業に参加するようになり、ポッケはいつ届くの?と先生に嬉しそうに聞いていたそうです。

袋の開け方を伝える様子
今年の配布では新型コロナ感染症予防の観点から、ゆめポッケ配布と合わせて、手の洗い方や重要性を伝える衛生教育も実施することにしました。

衛生教育の様子
ポッケを受取った子どもたちとても喜んでくれ、中に入っていたものを友達と見せ合いっこしていました。いくつかの学校では、ポッケを送ってくれた日本の子どもたちへの感謝の気持ちと友情の印にと、絵を描いてくれました。

ゆめポッケを受け取った子どもたちの様子

ゆめポッケを開けたときの子どもたちの様子
絵を描くのが大好きな2年生の女の子は、24色のクレヨンやぬいぐるみが入ったポッケを受取り、「たくさんの色がそろったクレヨンを持つのが夢だったの!」と言ってはしゃいでいたそうです。「もらった文房具やぬいぐるみは(いつも一緒に遊んでいる)お姉ちゃんと一緒に使うけど、このクレヨンは私の宝物。冬休みの間ずっとこれでお絵かきするの!」と嬉しそうに話してくれました。

ゆめポッケに入っていた色鉛筆で絵を描いて、見せてくれた時の様子
▼アフガニスタン担当の職員からのメッセージ
今回ゆめポッケをお渡しした子どもたちは、アフガニスタンの中でも経済的に厳しい状況にある地域に住んでいます。学校で学ぶために最低限必要な鉛筆やノートなどの費用を賄えないこともあると言います。
そんな環境で、文房具やおもちゃを受取った子どもたちが話してくれるのは「将来は数学の先生になって、この国のためになりたい。」、「たくさん勉強してお医者さんになりたい。」と言った内容。そして親御さんが話してくれるのは「私は貧しさと内戦の影響で勉強を続けられませんでした。なので、子どもたちを学校に通わせ、よりよい生活をさせてやるというのが私の夢です。」と言った内容。
そんな彼らの夢が現実に近づくために欠かせないのが、教育だと私は考えます。その教育の推進に貢献することが、彼らの夢の実現、ひいては平和な未来につながると信じています。