衛生と防災教育の需要
アフガニスタンには山岳地帯が多く、地震・地すべり・洪水・雪崩といった災害が起こりやすく、これらへの予防・対処の体制は不十分です。
また、多くの病気は手洗いという簡単な手段で防げるのですが、多くの人びとがこうしたことを知りません。
そのため、学校を通じた防災と健康についての啓発活動をJENは行っています。
JENはパルワン県で教員や各地のコミュニティ、生徒の保護者や政府関係者を巻き込んで活動を行ってきました。
今年も新たな学校を対象に活動を開始しましたが、地域の住民と学校関係者からなる学校管理委員会が生徒への衛生教育や防災教育を始めるための研修に参加しました。
セディック女子学校の校長先生は「これらの研修はとても大切です。多くの人びとが家畜を扱っていても、これによる感染症を予防する手洗いの重要性を知りませんでした」と言いました。
防災教育研修については、「こうした教育によって救われる命がたくさんあるはずです」と、ミル・アブドゥール・カリーム・マクール女子学校の学校管理委員会メンバーであり教員でもあるマスード ジャンさんは言います。
「ほとんどの人は防災についての知識をもっていません。地震が起きればただ一目散に逃げるだけでした。以前の地震では、学校の階段を急いで降りたために怪我をした子がいました。本校の教員は正しい対処を教えてくれるこうした研修の機会に感謝しています」。