アッラーの祝宴月: 後編
ラマダンの間はサハリとイフタールという2種類の食事があり、それぞれに特別の食べ物が出されます。
断食をする人は、日の出の2時間前に食事します。これをサハリといい、その後は1日中飲食を控えます。そのため脱水症状や高血圧症を防ぐために、サハリで十分食べたり飲んだりすることは大変重要です。多くのアフガニスタンの人びとは、サハリでお米のようにカロリーの高いものを少し食べ、一緒にお茶を飲みます。
サハリのあとはイスラム教の教えに従い祈りを捧げます。日の出前の礼拝は他の時より価値があるとされているので、イスラム教徒は神との結びつきを強めるため、いつもより多くお祈りをして様々な宗教行為を行います。
日没後、人びとは断食を中断しイフタールと呼ばれる食事を摂ります。イフタールは一日続いた断食のあと人びとが楽しみにしているごちそうです。
伝統に従い、人びとはこの食事のときにジュース、ミルクや水を飲みます。イフタールには、おいしい食べ物や素敵なデザート、冷たいシャーベットなど様々なごちそうが並びます。アフガニスタンでは、伝統的なスープやケバブ、ピラフ、さらに粥なども食べますし、お茶もよく飲まれます。
イフタールを食べた後はラマダン月の意義について思いを馳せます。
ラマダンの効果の中で最も重要なものの一つは、社会とのつながりや社交です。ラマダン月の間、人びとはできるだけ家族と一緒にイフタールを楽しみますが、イスラム教徒は客を神の友人と考え最大限もてなすように教えられているので、人びとは友人や親せきや近所の人をイフタールに招き、一緒にごちそうを食べます。
30日間の断食のあと、イスラム教徒はシャワルの一日目に待ちに待った断食明けのお祭りであるイードを祝います。これは重要な宗教上の祝日で、イスラム圏の国々で広く祝われます。
また、イードの前には誰もがイードを祝えるように貧しい人びとに食べ物などを振る舞う、伝統があります。そして、待ちに待ったイードでは、早朝からモスクに集まりお祈りをしてから家族や友人とお祝いを始めます。
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