【緊急支援】帰還民の少年:「しっかり勉強してお母さんの夢をかなえたい」
アフガニスタン東部ナンガハル県チャパーハー地区でもJENはパキスタンから帰還した人びとに生活物資を配布しましたが、こうした人びとの中に14歳と9歳の息子をもつ女性がいました。私達は家族が物資を運ぶのを手伝いました。女性の名前はディル・ジャンさんと言います。
【生活物資を受け取る手続きを行うディル・ジャンさん(2017年4月22日)】
【生活物資を運ぶディル・ジャンさんの息子たちとJEN職員(2017年4月22日)】
ジャンさんは言います。「私たちはパキスタンでそれなりの暮らしをしていたのですが、去年の8月にアフガニスタンに戻りました。その3ヶ月後に夫が亡くなったのです。息子が3人います。長男は結婚して離れてしまったので、残り2人の子どもたちがいるのです。」
彼女はまた生活物資を受け取ったことで生活はよくなるという期待を述べました。そこへ彼女の14歳の息子が会話に入り、彼が通っている学校に校舎が必要だと言いました。
このような子どもが自身や人びとが必要なものをしっかりと捉えていることは興味深い驚きでした。そこで彼に話しかけると、名前をハデシュラと言い、6年生だと答えました。
彼は言います。「会話に割って入ってごめんなさい。でも、僕にも聞いてもらえるかなって思って。お母さんはいろんなものが必要だって言ったよね。お父さんがいないけど家族が6人もいて、お母さんが服を縫ってお金を稼ぐってどれだけ大変か分かる?」
「せっかく来てくれたのに失礼な態度でごめんなさい。でも、僕が通っている学校に校舎があったらいいなと思ったんです。できたら実験室やパソコン練習室もあったらいいのだけど。僕はしっかり勉強して高校に行って、大学に入りたいです。」
「本当に夢みたいだけど、医者になってみんなの役に立ってお金を稼ぎたいんだ。これはお母さんの希望です。」
ハデシュラの学校には校舎がなく、生徒は粗末なマットを壁の影に敷いて勉強しています。9時には日差しがとても強くなり、授業が続けられなくなります。
「これが僕らの日常です。もし、できることなら実験室やパソコン練習室はなくても、せめて校舎が欲しいです。」と彼は要望しました。
JENアフガニスタン
プロジェクトマネージャー
ハミードラ ハミッド
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