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2017年3月30日 (木)

救急箱の設置

軽傷の怪我の治療や、怪我による感染症を予防するために、学校や家庭で救急箱をぜひ備えておきたいものです。

アフガニスタンでは、病院などの公的医療機関で治療を受けられる環境が整っていないことが多いにもかかわらず、ほとんどの人びとは応急処置についての知識がありません。救急箱があれば怪我から家族や生徒を完全に守り切れるとは限りませんが、怪我の悪化を防ぐことはできます。

救急箱の中にはいろいろ入っており、軽度であれば切り傷・擦り傷・捻挫・火傷などの外傷に対応できます。救急箱は学校や家庭に加え、イベント会場や乗り物、旅行中にも携帯しておくのが理想的です。

JENは、2011年以降に支援をおこなった全ての学校で、生徒への石鹸や歯ブラシなどの衛生用品に加え、救急箱を提供しています。

昨年、私はメイン・シャカー学校に衛生教育のモニタリングに行きました。この学校はパルワン県チャリカ地区にありますが、市街地からは遠く、人びとは病院へ簡単にいくことが出来ません。

私たちJENスタッフが学校に着いたとき、怪我をした生徒に会いました。生徒は登校中にガラスを踏み、足から出血していたのです。私はすぐに学校の警備員を呼び、二人で彼を学校まで運び、校長先生、教員、私の3人でJENが提供した救急箱を使って処置を行いました。

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【JEN職員が治療の見本を見せている様子】

生徒はとてもよろこんでいました。応急の処置をしてもらわなければ、もっとひどく出血していたからです。

校長先生は3週間前にも、指を切った女の子の治療をおこないました。この女の子が母親と何とかして遠い病院に行こうとしているところを偶然発見し、学校に呼んで処置を行ったそうです。

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【足を切った子どもを治療している様子】

校長先生は多少の緊急手当ての知識があるものの、ほとんどの教員と村の人びとは救急箱の使い方が分かりません。JENは活動で衛生教育を行いましたが、教員からは、救急箱の使い方もぜひ研修してほしい、と言われました


スルタン カムーシュ
アフガニスタン事業フィールドオフィサー

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3月 30, 2017 教育支援 |