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2016年8月12日 (金)

チャリカ

 JENが活動しているチャリカは、アフガニスタンの中心部にあるパルワン県の県庁所在地で、コダマン谷の主要な町です。この町は、カブールから北部へ69キロ進んだ道路沿いにあり、パンジシャール谷の入口でもあります。人びとは、北部のバグラン・クンドゥズ、サマンガン、タクハル、バルク、バダフシャン、バーミヤン、ダイクンディといった県を訪れる際にこの町を通過します。

【主要な広場の様子】
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 この町のほとんどの住民はタジク族で、ダリ語を話します。芸術・詩や、ぶどう・きゅうり・トマトといった果物野菜の生産地として有名です。また、美しい自然でも名高く、グル・グンディ(紫の花で覆われている美しい丘)など、多くの景勝地があり、県外からもピクニックに訪れる人がいます。毎年、政府はグル・グンディで式典を行っています。

【グル・グンディの風景】
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 歴史的には、チャリカはジャムシッド王(ヤマ王として知られる)によって発見され、その後のカニシュカ王やクシャニア人によって創立されました。1930年代には、ジャバル・サラジに新しい織物の工場が作られ、この町の新しい歴史が始まりました。

【絨毯のお店】
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 しかしその後、長い間、旧ソ連の侵攻やムジャハイデン戦争などの前線となってしまい、この土地の人びとの文化・知識・経済は計り知れない被害を受けました。北部の県へ通じる重要な場所であったため、タリバン政権時代にタリバンと北部同盟の境界線となり、荒廃しました。残念ながら、この15年間、新しい政権はチャリカの復興・開発を行っていません。

 チャリカは小さい町ですが多くの人口を抱えています。通行量は多いのに道路は1つだけです。ここにある全てのものが、カブールから運ばれてきたものです。住民の多くが農家で、他には政府職員や技能労働者や技能をもたない労働者がいます。多くの住民の経済水準は貧困ラインを下回っています。

 チャリカは、アフガニスタンの中でも特に水不足に悩まされている地域です。そのため、1977年にパンジシャール川から水路が引かれました。この水は飲み水として安全なものではありませんが、大半の人は飲み水として使っています。

 2015年の調査によれば、貧しいためにやむを得ず衛生的でない水を飲むことで、多くの病気が引き起こされています。他にも、人びとが適切な衛生教育を受けていないこと、医療機関が不足している状況などが人びとの健康に影響しています。

 このような環境下で、学校や病院を建設・再建し、研修を行い、啓発を強めることは、健康的な生活を楽しむことのできる新しい世代を生みだすことにつながります。
JENは、2002年にパルワン県での活動を始め、2005年からチャリカで水衛生事業を実施しています。2017年に実施を計画している事業では、学校施設整備・教師を通じた衛生教育により、生徒の衛生の改善と、衛生関連の知識が生徒から彼らの家族・地域の人々に波及していくことを目指しています。

 フィールドオフィサー
 ズフラ・アフシャル

【市場のメインストリート】
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【チーズのお店とドライフルーツのお店】
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8月 12, 2016 文化、生活、習慣水衛生環境改善衛生教育 |