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2016年4月28日 (木)

衛生教育において学校衛生委員会が果たした役割

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 貧弱な衛生設備しかない状況におかれた子どもたちを守るため、JENのスタッフは対象校すべてに健康的で衛生的な環境を提供しようと活動を開始しました。

 まず、全ての対象校で飲み水の水質検査を行い、25校の水が飲用に適さないことがわかりました。JENは各学校にその水を飲まないよう警告版を設置しました。

 さらに生徒の安全を守るため、各学校に学校衛生委員会を設置しました。委員会は10人からなり、うち8~9人は生徒、1~2人が教師です。
 
 この生徒たちはJENのスタッフから研修を受けました。その内容は、安全な水とそうでない水の違いを知り不衛生な水を飲まないようにすること、警告版設置について、学校管理委員会とのデータの共有、教育局の衛生担当者に毎月報告をすること、などです。

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 学校衛生委員会は生徒全員にグループセッションと個人セッションを実施しました。毎朝、委員会のメンバーが生徒の衛生状態をチェックします。休憩時間には生徒たちが汚染された水を飲みに行かないか観察し、飲んでいる生徒がいたら、理由をきちんと説明して飲ませないようにします。

 学校衛生委員会は、学校管理委員会とも協力して活動を進めています。

 学校衛生委員会の効果を測るため、25校で事前および事後調査が行われました。各学校で生徒10人に以下の質問に答えてもらいました。

•皆さんの周りにはどのような水がありますか。
•水源をいくつ知っていますか。
•どの水源が衛生的ですか。
•どの水源が不衛生ですか。
•あなたが飲んでいる水は変な匂いがしますか。
•あなたが飲んでいる水は変な味がしますか。
•水のせいで病気になることがあると思いますか。
•衛生的な環境とはどういうものですか。
•手洗いはなぜ大切なのですか。
•いつ手洗いをしますか。

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 生徒たちの回答に基づき、生徒をA、B、Cの3つのカテゴリーに分けました。十分な衛生知識を持ちそれを実践している生徒はA、ある程度の衛生知識を持ち、まあまあ実践している生徒をB、衛生知識がほとんどなく、実践もしていない生徒をCとしました。

 事前調査では、Aの生徒は1人もいませんでした。250人のうち214人がB、36人がCでした。

 しかし、衛生に関して生徒たちに詳しく教えた後再び調査したところ、なんと250人中243人がAになりました。そしてCとされた生徒は1人もいませんでした。
 
 以上のことから、学校衛生委員会の活動に効果があったことがわかります。彼らは生徒たちに衛生知識を広げることに成功しました。
 
 事後調査によると、生徒たちは悪影響について理解しているので、汚れた水を利用することはなくなりました。

 さらに、学校衛生委員会と学校管理委員会の間の連携が大変強くなったため、以前よりずっと助け合うようになりました。

 人事・総務アシスタント
 フメイラ・ワハブ

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4月 28, 2016 衛生教育 |