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2016年1月28日 (木)

物資配布後のモニタリング

【マクドムさん(39歳】

 私は、5年前に家族と一緒にイランから帰ってきました。戻ってきた故郷で新しい生活を始めるため、昨年お金をはたいて、2部屋がついたこの家を建てたのです。

 新しい家とともに新しい生活が始まり、私は明るい未来へと目標を持って歩んでいました。しかし、今度の地震はその私の目標を土砂の中に埋めてしまいました。家族全員が無事であったことが、せめてもの救いです。

 家が壊れてしまったため、現在は兄弟の家の一部屋に仮住まいをしています。JENからヒーターや薪などの物資を受け取るまで、私は自分の家の柱となっていた木材を燃やして暖をとっていました。身を切るような思いでした。物資を配布してくれたJENと日本の皆さまには本当に感謝をしています。

 冬を越えたら、また新しく、家を建てるつもりです。その時にも、アフガニスタン政府やJENのような国際NGO団体から、「ふつう」の生活に戻るための支援をいただけたら良いなぁと考えています。

【地震でくずれたマクドムさんの家】
20160128_af_01_house_2


【配布されたヒーターで暖をとりながらインタビューに答えるマクドムさんと、お母さん】
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 プロジェクトマネージャー
 イナヤトラ・ハシミ



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1月 28, 2016 支援物資配布緊急支援 |

2016年1月21日 (木)

越冬物資の配布を受けた方へのインタビュー

【ノル・ムハンマドさん(71歳)】
20160121_af_01_noor_mohammad


「私は、ストーブや薪、石炭などの越冬物資を私たちの村に届けてくれたJENや日本の人々にとても感謝しています。

 先日の地震は私の家を直撃し、塀や部屋の壁が壊れました。自分が死ぬことは怖くはありませんが、2年前に起きた武装勢力とアフガン国軍の衝突により父親を失った孫たちのことが心配でした。

 私の家族は11人います。息子の一人は会社に勤務しており、4か月毎に送金してきてくれますが、それが私たち家族の唯一の収入源なのです」

息子さんのことを語ると、ムハンマドさんの顔に笑顔が浮かびました。

「私は、この物資を受け取ったことで、厳しく寒い冬の気候から身を守ることができると安心しました。しかし、自宅再建のための費用を捻出することができないという不安にかられてもいます。

 政府や国際NGOが、地震の大きな被害を受けた私たちの集落にシェルターを提供してくれることを切に願っています。シェルターや水衛生環境改善、教育、生計支援、道路や橋などのインフラ整備を必要としています。JENにはこのような支援をして欲しいと、心からお願い申し上げます」

 そしてムハンマドさんは、インタビューの終わりに、JENの越冬物資支援に対し、改めて感謝をしてくれました。

【物資配布の際に押印するノル・ムハンマドさん】
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【物資を受け取るムハンマドさん】
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 シニア・フィールドオフィサー
 ハミードゥラー・ハミッド



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1月 21, 2016 支援物資配布緊急支援 |

2016年1月14日 (木)

被災者へのインタビュー

 2015年10月26日に、大地震がアフガニスタンを襲いました。バダフシャン県の多くの人々やインフラが被災しました。

 バダフシャン県キシュム地区に住む、モハマッド・アシフさん(55歳)の話です。

「大地震が起こる前は、私の息子はイランで働いていました。家族のために、この簡素な土の家を建てるために、一生懸命働いてお金を貯めていたのです。息子が戻った時、彼が稼いだ全てのお金を使ってこの家を建てました。

 しかしその後、この地震が起こりました。新築の家に大きな亀裂が入りました。今、この亀裂が入った家で暮らさなければならないのです。

 地震で家に亀裂が入って以来、一晩中安心して眠ることはありません。寝ている間に、家が崩れるかもしれない、と不安になるのです。毎朝太陽が昇ると、部屋を出ることができるので、家が倒壊する危険から逃れることができます。でも夜になると、再度時間を確認して、この家が倒壊することなく、私たち家族を寒さから守ってくれますようにと、全能の神アラーに祈るのです」

 と彼は話を続けました。

「安全な場所に移り住めたらと思いますが、小さな家を借りるだけのお金もありません。私は年を取り過ぎていて重労働ができないので、仕事がありません。子どもたちは、この家が倒壊することを私よりもっと恐れています。
 
 このような問題に直面しているのは私だけではありません。多くの人が同じ問題を抱えているのです」

【 亀裂が入った家を詳しく紹介するモハマッドさん】
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【家の内部にできた亀裂】
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【部屋のいたるところにヒビができているため、日々の生活に不安を感じている】
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1月 14, 2016 緊急支援 |

2016年1月 7日 (木)

準備委員会の活動

 地震で被害を受けた人びとに、より迅速で適切な支援を届けるため、JENは、バダフシャンで活動する団体としては初めての試みである、物資配布の「準備委員会」を作りました。

 前回のブログでご紹介した通り、「準備委員会」は、4人のスタッフ(JENスタッフ2人、国家災害対策本部職員1人、バダフシャン県職員1人)から成っています。

 彼らの仕事は、多岐にわたります。まずは準備段階として、被災地に住む人びとを一か所に集めて事業の説明をしたり、村の住民一人ひとりの身元の確認をして支援に漏れが生じないよう入念なチェックをしたりします。当日の物資配布をスムーズに行うために物資引換券を作成し、それを名簿と照らし合わせながら住民に配布することも彼らの仕事です。その後には、引換券を持ってやってきた住民に、物資を配布します。

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 バダフシャンの冬は厳しく、雪が降る地域一帯へアクセスすることはたとえ車であっても容易ではありません。そんな中で活動するJENや準備委員会のスタッフに対し、住民の人びとは称賛の言葉を送ってくれます。

 支援が届きにくい地域へ足を運び、人びとが納得できる丁寧な支援を届けることで、私たちと地域の距離は縮まっていくのです。

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1月 7, 2016 支援物資配布緊急支援 |