支援を届ける時に大切なこと
<ワハシ村に住むアブドゥル・ガファールさん(63歳)へのインタビュー>
「3週間前、食糧を配布するためにある団体がこの村にやってきました。私はその時、孫の病院に付き添うために別の街にいました。村へ戻ると、村人たちは全員食糧を受け取っていましたが、私の分はありませんでした。他の村人に話を聞くと「あなたの名前は物資を受け取る人リストの中にはなかったよ」と言われました。
私に食糧を受け取る資格がなかったわけではなく、誰かが私の名前をリストから削除したのか、配布団体がリストの確認を怠ったのかだと思うのですが、支援団体に対する不信感を抱くようになりました。
JENが最初に村に来た時も、私はまた同じことが起こり、物資を受け取れない人が出るのだろうと思いました。
でも、村人に対して大音量のスピーカーで物資配布の説明をしているのを聞いた時、自分は間違っているとわかりました。JENは受け取る人の名前を一人ひとり読み上げたので、私たち村人はリストにもれがないことを確認できました。
それに、一人ひとりの身元を確認して事前に引換券の配布をするなど工夫されていて、必要物資が必要な人びとに確実に届けられるのだと、確信することができたのです。
今はまだ引換券を受け取っただけで物資が手に入ったわけではありません。でも、これだけ透明性の確保された手筈を見ているので汚職もないだろうと安心しています。もしも誰かが「透明性とは何か?」と聞いたら間違いなく「JENのような団体のことだ」と答えます。
あの大きな地震を生き抜いたのですから、これからも長く生きていけたらと思っています。その間に家も建て直して、今までの生活に戻ると思います。でも、JENの、私たち村人への配慮、支援の仕方は絶対に忘れません。これからもらえる物資にも、本当に感謝しています。ありがとう」
アブドゥルさんが話していたように、支援を届ける団体の配慮が欠けていると人びとの信頼を失ったり、住民同士の軋轢を生みかねません。JENはいつでも、透明性を確保した支援を届けるよう工夫をしています。
今回は、4人のスタッフ(JENスタッフ2人、国家災害対策本部職員1人、バダフシャン県職員1人)からなる「準備委員会」を作り、物資を配布する人びとのリストにもれがないか確認し、引換券を配布しました。
総務・ITオフィサー
ワヒード・アフマド
【ワハシ村で、配布対象者確認委員会が物資引換券を配布する様子】
【引換券を手にするアブドゥルさん】
【インタビューに答えるアブドゥルさん】
【地震の被害を受けたアブドゥルさんの家】
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