25の学校での警告板の設置と保健委員会
アフガニスタンの多くの学校では清潔な給水施設が無いため、JENは、子どもたちが安全な飲料水と、手洗い用の水※を使うことができるように学校での給水設備の設置活動に取り組んでいます。
(※飲用には適さないが、手洗いには充分適しているもの)
約60校の対象校すべてで水質検査を行った結果、水が飲用に適さない学校があることがわかったため、水の塩素消毒を行いました。
しかし、対象校のうち25校では飲むには有害な物質が検出されたため、飲用可能にすることができず、手洗い専用の水とせざるを得ませんでした。
JENはそれらの学校の生徒たちが誤って、その手洗い専用の水を飲まないよう、さまざまな方法を考えました。
①警告板の設置
まず警告板の設置を決めました。警告板は「この水を飲まないように」という理解しやすいメッセージと、子どもでもわかるような絵が書かれたものです。警告板の内容やデザインは、教育局と相談の上でJENスタッフが作りました。
この警告板は現在までに、25校のうち21校での設置が終了しました。ゴルバンド地区にある4校は、周辺の治安状況が悪いためまだ設置できないままでいます。今後、治安状況が改善されたら警告板の設置を行う予定です。
②ワークショップの実施
不衛生な水の飲用を防ぐために、JENは、上記21校において、各学校で形成される、『学校保健委員会(SHC)』に向け、ワークショップを行いました。(SHCは、生徒7~9人と、教師1人からなる委員会です。)そして、SHCは生徒たちへ、その知識を伝え、生徒たちの衛生に対する意識向上を目指します。
ワークショップの実施前と実施後の彼らの活動の成果や有効性を測るために、25校すべてで事前と事後のKAP調査(知識・姿勢・行動の調査)を行います。現在までに21校で各校10人の生徒を対象に事前調査を実施しました。
実施前の調査によると、これらの学校の現状は良いものではありませんでした。これからJENとSHCが行っていく活動によって少しでも状況が改善されることを期待しています。
JENアフガニスタン
シニア・プログラム アシスタント
ハニフ・カン
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