現場の仕事と事務所での仕事
NGOの一員として働いている人には、誰かを助けたい、自由な環境に身を置きたいなど、いろいろな人がいます。しかし、この業界に入ってみると、現場と事務所という2つの異なった仕事がある事実を知ることになります。
現場で人々を直接支援するためだけに人道支援業界で働いている人もたくさんいます。特に緊急事態や自然災害の場では、多くの人がそのような気持ちで働いています。私も同じ気持ちで人道支援業界に関心をもった一人です。私が初めて仕事に応募したのは、ハンディキャップ・インターナショナルという団体でしたが、それは、そこでは障がいを持った人々への支援ができると考えたからでした。
しかし実際は想像とは違っており、私の仕事は事務所での仕事でした。事務所での仕事もあるということ。今となっては笑い話ですが、私はNGOの仕組みを理解していなかったのです。それ以来、誰のために働いているのかという思いが心の中にあります。
現場スタッフが支援しているのは、どのような人たちなのだろうか。私はその人たちのところへ行って会うことができないだろうか。
今も事務所で仕事をしていますが、助けを必要としている人たちがNGOを通して支援を受けた時の表情を見てみたいです。
私はいつも、現場スタッフは事務所のスタッフよりももっと仕事をしているという気がしています。現場スタッフは、治安、天候、困難な状況におかれた人たちや、現場の文化的・社会的な背景に関する問題、さらに自分自身も自宅や家族から遠く離れていることから来る問題など、様々な問題に直面しているからです。
でも、現場で働けるのはラッキーなことですし、誰かを直接支援することに、大きなやりがいと満足感を感じているだろうと思います。私はかれらを尊敬しています。
私はNGOの一員として、助けが必要な人たちのために働けていることにやりがいを感じていますが、やはり、いつかは現場で働きたいと願っています。
フメイラ・ワハブ
総務&人事アシスタント
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