バグラーン県事業の成果
2014年5月、バグラーン県のプリ・フムリ地区では、大雨により大規模な洪水が発生しました。家や農地が洪水で破壊され、多くの被害がもたらされました。過去何世紀もその地区に住んでいた被災者に対して、政府からの支援は残念ながら十分ではなく、インフラは壊滅状態にありました。
そこでJENは、同地区にて支援者の皆さまおよびジャパン・プラットフォームの協力による緊急支援を行いました。被災した881世帯のために、洪水防壁や放水路の建設工事を行い、2014年の9月に事業を終了しました。
このプロジェクトで、大洪水で被害を受けた2つの地区に計456.5mの洪水防壁と19mの強化コンクリート製放水路が建設されました。
それにより、バグラーン県の中心部に近い地区で行政の仕事をしたり店を経営したりしている人々は、今の場所で安心して暮らせるようになりました。
また県の中心から離れた地区に住んでいる人々も、洪水防壁ができた後は、壊れた家を安心して建て直すことができるようになり、道路も安全に通行できるようになりました。
JENアフガニスタン事務所の技術チームは、これらの建設を通して大規模な洪水被害に対応する技術を身につけました。この技術は今年の4月6日にプリ・フムリ地区で再度発生した洪水の際、とても役に立ちました。この時は犠牲者が1人も出ませんでした。
コミュニティー・リーダーの1人が嬉しそうに私にこう言いました。
「JENが作ってくれた洪水防壁は素晴らしい。これのおかげで私たち家族は無事だったし、これからもここから避難しなくてすむだろう」
そして、「プリ・フムリ地区の住民全員がJENの緊急支援プロジェクトにとても感謝している」「農地や家やモスク、店、道路、水衛生設備が全部無事だったので、地区全体としても経済的に大いに助かった」と付け加えました。
地区の人々は、JENの支援のおかげで子どもたちを学校へ行かせたり、スポーツをしたり、毎日快適に活動することができていると、とても喜んでいます。
前述のコミュニティー・リーダーは「これからもバグラーン県で支援活動を継続して彼らを支えてほしい」と言っていました。
JENは確かに、プリ・フムリ地区の洪水被災者緊急支援において貢献することができたのです。
JENチャリカールオフィス チーフエンジニア
シル・アリ
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