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2015年4月 9日 (木)

パルワン県の100床病院への支援

 パルワン県のほとんどの人は経済的に厳しい状況にあり、私立診療所の医療費を支払うことができません。そのため、多くの人は公立病院を利用しようとします。

 資金不足と大変な混雑により、パルワン県の主要な病院では全ての患者を受け入れることができず、特に小児患者の受け入れで困難に直面しています。

 パルワン県のほとんどの患者が訪れるのが、パルワン100床病院です。JENは同病院の設備の改善を支援しており、特に病気に感染しやすい小児患者をより重視しています。2014年には、キワニス日本財団と皆さまの支援を受け、小児科病棟へ子ども用ベッド10台の提供を行い、同時に助産師15名を対象に家族計画の研修を実施しました。

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 支援実施以前は、小児患者は複数名で大人用ベッドを共有していたため、相互の病気感染のリスクがありましたが、小児用ベッド提供により、そのリスクが軽減されました。これらの支援により、乳幼児死亡率減少や、母親の健康状態の改善に少しずつ貢献していくことが期待されています。

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 しかし、この病院の特に小児科では、まだ支援が必要な部分が多くあります。今年、JENはフェリシモ地球村の基金の支援を受け、小児用ベッドの追加20台と、付添者用の椅子27脚の提供を決定しました。ベッドは昨年の提供時と同じ理由から、より多くの小児患者が利用できるよう追加を予定しています。また、現在小児科病棟には付添者用の椅子がなく、付き添う親たちが長時間立ったままでの看病を強いられているため、椅子の提供を行います。

 さらに、24名の医師を対象に、子どもの医療環境改善のため、小児疾患統合管理研修を実施していく予定です。

JENはパルワン県の人々の生活がより良いものになるよう支援を継続しています。今回ご紹介した病院の設備整備支援では、より多くの小児患者の受け入れを可能にし、最終的にはコミュニティ全体の健康状態の改善へつながるものと考えています。

 JENイスラマバード事務所
 アフガニスタンプログラム 
 シニア・プログラムアシスタント
 ハニフ・カーン

Afghanistan

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4月 9, 2015 医療支援 |