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2015年4月23日 (木)

母親として働き続けること

 お子さんのいるお母さんたちには、今日の記事をよくわかっていただけると思います。

 私は産休に入る時、出産3か月後には仕事に復帰しようと決めていました。
その当時は、母親となった自分がどのような感情を抱くのか、あまりよくわかっていなかったのだと思います。

 妊娠37週目の11月28日に産休に入り、12月15日に女の子を出産しました。日が過ぎていくほどに赤ん坊への愛情は深まってゆき、3月末に仕事に復帰する時には、私は赤ん坊なしには生活できないほどになっていました。

 仕事復帰の初日は、とても辛かったです。
 赤ん坊が恋しくてトイレで泣いてしまうほどだったので、スーパーバイザーに頼んでオフィスの棚や物置でのファイル整頓の仕事をさせてもらいました。
 デスクに座っているとわが子のことを考えてしまい、仕事にならなかったからです。
 忙しく仕事をしながらそれでも、いつわが子に会えるかと時計ばかりを気にしていました。

 同僚たちは私の状況にとても理解があり、仕事の合間に授乳をしに帰宅させてくれました。赤ん坊を見ると頬には涙の痕があり、私を求めて泣きながら眠りについたことがわかりました。そんな時は私自身も辛く、泣く泣く仕事に戻りました。それでもJENという志ある団体の一員として、そして、主婦だけでないプロフェッショナルな女性として、働くことは続けたいと思いました。

 しかし食事はうまく喉を通らず、睡眠も浅く、仕事中に集中もできませんでした。あまりの辛さにこのままでは続けられないと思った私は、諦めて赤ん坊といようと決心しかけたほどです。

 しかし、日に日に私はその生活に慣れていきました。1日に2、3度、授乳の度に赤ん坊の顔を見られることが救いになったのです。

 1日に8、9時間働いた後に帰宅し、家で赤ん坊の世話をすることは簡単なことではありません。早くゆっくりしたいと夜を待ち望んでいるのに、赤ん坊はミルクを欲しがります。時々、忙しすぎて発狂してしまうのではと思うこともありますが、赤ん坊といる時の感覚は私を母親として幸せにしてくれ、そして働くことに対しても前向きな気持ちにしてくれるのです。

 仕事と育児の両立―― 私にでもできるのだから、どの女性にでもできるはずです。実際に、私のような女性は今たくさんいます。私の同僚たちは私に自信をくれ、私の思いと私自身をサポートしてくれます。

 どの職業であっても、母親たちが働きやすい環境であるようにと願います。

 総務・人事アシスタント
 フメイラ

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4月 23, 2015 事務所・スタッフ |

2015年4月 9日 (木)

パルワン県の100床病院への支援

 パルワン県のほとんどの人は経済的に厳しい状況にあり、私立診療所の医療費を支払うことができません。そのため、多くの人は公立病院を利用しようとします。

 資金不足と大変な混雑により、パルワン県の主要な病院では全ての患者を受け入れることができず、特に小児患者の受け入れで困難に直面しています。

 パルワン県のほとんどの患者が訪れるのが、パルワン100床病院です。JENは同病院の設備の改善を支援しており、特に病気に感染しやすい小児患者をより重視しています。2014年には、キワニス日本財団と皆さまの支援を受け、小児科病棟へ子ども用ベッド10台の提供を行い、同時に助産師15名を対象に家族計画の研修を実施しました。

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 支援実施以前は、小児患者は複数名で大人用ベッドを共有していたため、相互の病気感染のリスクがありましたが、小児用ベッド提供により、そのリスクが軽減されました。これらの支援により、乳幼児死亡率減少や、母親の健康状態の改善に少しずつ貢献していくことが期待されています。

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 しかし、この病院の特に小児科では、まだ支援が必要な部分が多くあります。今年、JENはフェリシモ地球村の基金の支援を受け、小児用ベッドの追加20台と、付添者用の椅子27脚の提供を決定しました。ベッドは昨年の提供時と同じ理由から、より多くの小児患者が利用できるよう追加を予定しています。また、現在小児科病棟には付添者用の椅子がなく、付き添う親たちが長時間立ったままでの看病を強いられているため、椅子の提供を行います。

 さらに、24名の医師を対象に、子どもの医療環境改善のため、小児疾患統合管理研修を実施していく予定です。

JENはパルワン県の人々の生活がより良いものになるよう支援を継続しています。今回ご紹介した病院の設備整備支援では、より多くの小児患者の受け入れを可能にし、最終的にはコミュニティ全体の健康状態の改善へつながるものと考えています。

 JENイスラマバード事務所
 アフガニスタンプログラム 
 シニア・プログラムアシスタント
 ハニフ・カーン

Afghanistan

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4月 9, 2015 医療支援 |