アフガニスタンの雪崩
アフガニスタンは未だに、世界で最も脆弱な国の1つです。2015年が始まったばかりですが、悲惨な出来事が起きてしまいました。首都カブールからさほど離れていない渓谷で大規模な雪崩が発生し、200人近くの人が亡くなったのです。さらに、国の北西部の山岳地帯において、この30年で最悪の規模の雪崩が発生し、犠牲者数は合計で250人にのぼるとみられています。
救助隊員は、カブールの北西に位置するパンジシール渓谷において、ブルドーザーを使って除雪し道を確保しました。その地域の村人たちは、ほぼ1週間もの間孤立していたのです。パンジシール県は最も被害が大きく、雪崩と地滑りにより、5つの学校の校舎が全壊したと伝えられています。
現在、アフガニスタン軍は空中投下作戦によって、被災者へすぐ食べられる食糧を空から届けています。除雪作業は県の中央部まで進みました。当局によると、除雪作業は山岳地帯の奥深くに位置している最も被害の大きい地域に到達するまで、拡張する必要があるとのことです。同県のバザラクと、バハラクという地域では、2,000世帯以上が被災したとみられています。
アフガニスタンの大統領はあるインタビューで、今回の雪崩被害には3段階の対応が必要であると答えました。第1段階は緊急対応、第2段階は救出、第3段階は復興で、これらには国際社会の全面的な支援が必要であると訴えました。復興のための対応として、大統領は、自然災害に耐え得る新しい型のシェルターの再建を求めました。
JENの現地スタッフは調査チームを立ち上げ、被災地の詳しい状況を把握するために、現地当局と国連機関に協力をしています。
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