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2015年3月26日 (木)

学校教員への衛生教育研修の反響

 JENアフガニスタンプログラムでは、3月1日から、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆さまのご支援を受け、パルワン県チャリカ地区・シンワリ地区にて学校環境整備及び衛生教育事業第5期を開始しました。

 今年は同2地区にて、3校の給水・衛生施設及びその他学校施設を整備し、チャリカ地区20校及び宗教聖職者(ムッラー)を対象に衛生教育を実施します。これまでの支援と同様に、これらの活動によって、子ども及びコミュニティの衛生環境改善を図るとともに、子どもたちにとって安全で快適な学校環境を確保することを目指します。

今年は、5ヶ年プログラムの最終年となるため、ジェンの活動終了後に教育局関係者が自ら学校の維持管理及び衛生教育の普及を継続していけるよう、自立発展性の強化が鍵となります。

 3月3日から19日にかけて、チャリカ地区20校の全教員1,005名に対し、3日間に渡る衛生教育研修を実施しました。5月からは、この研修を受講した教員が6ヶ月をかけて授業の中で衛生教育を生徒へ伝えていく予定となっており、その授業開始準備が整いました。
 研修では、教員が積極的に参加し、学ぶ意欲にあふれている様子が伝わってきました。受講した教員は、衛生教育の重要性を理解し、生徒、そしてコミュニティへ衛生教育を伝えていくことを約束しました。

【衛生教育研修の様子】
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 今回衛生教育を受講した教員の1人の声をお届けします。

 氏名:ライラテュル・カダ氏 (41歳)
 職業:チャリカ地区Hora Jalali 高校教員

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「衛生教育は人間の生活にとって非常に重要な要素です。
今回の研修は興味深く、衛生教育について学ぶ良い経験となりました。特に、研修で取り上げられた、経口補水液、水の殺菌方法、月経時の衛生、そしてどのように手洗い習慣を改善していくかなどの項目は、新たな学びとなりました。コミュニティ全体が衛生教育を実施していくことの重要性も学びました。
衛生教育の研修の機会を与えて下さり、有難うございました」

 JENパキスタン事務所 
 アフガニスタン・プログラム・オフィサー
 藤田めぐみ

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【緊急企画】イラク国内避難民緊急支援活動報告会を開催します。

イラク北部にて緊急支援に従事しているスタッフが帰国します。
今、イラク北部でなにが起こっているか、JENは国内避難民に対しどのような支援活動を行っているか、今後の活動の展開は、など、緊急支援活動報告会でご紹介いたします。
ふるってご参加ください。

くわしくはこちら

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Afghanistan

【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

3月 26, 2015 衛生教育 |

2015年3月12日 (木)

アフガニスタンの雪崩

 アフガニスタンは未だに、世界で最も脆弱な国の1つです。2015年が始まったばかりですが、悲惨な出来事が起きてしまいました。首都カブールからさほど離れていない渓谷で大規模な雪崩が発生し、200人近くの人が亡くなったのです。さらに、国の北西部の山岳地帯において、この30年で最悪の規模の雪崩が発生し、犠牲者数は合計で250人にのぼるとみられています。

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 救助隊員は、カブールの北西に位置するパンジシール渓谷において、ブルドーザーを使って除雪し道を確保しました。その地域の村人たちは、ほぼ1週間もの間孤立していたのです。パンジシール県は最も被害が大きく、雪崩と地滑りにより、5つの学校の校舎が全壊したと伝えられています。

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 現在、アフガニスタン軍は空中投下作戦によって、被災者へすぐ食べられる食糧を空から届けています。除雪作業は県の中央部まで進みました。当局によると、除雪作業は山岳地帯の奥深くに位置している最も被害の大きい地域に到達するまで、拡張する必要があるとのことです。同県のバザラクと、バハラクという地域では、2,000世帯以上が被災したとみられています。

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 アフガニスタンの大統領はあるインタビューで、今回の雪崩被害には3段階の対応が必要であると答えました。第1段階は緊急対応、第2段階は救出、第3段階は復興で、これらには国際社会の全面的な支援が必要であると訴えました。復興のための対応として、大統領は、自然災害に耐え得る新しい型のシェルターの再建を求めました。

 JENの現地スタッフは調査チームを立ち上げ、被災地の詳しい状況を把握するために、現地当局と国連機関に協力をしています。

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3月 12, 2015 事務所・スタッフ |