« 2014年12月 | トップページ | 2015年2月 »

2015年1月29日 (木)

支援を行っている学校での「世界手洗いの日」

 毎年10月15日は「世界手洗いの日」に指定されています。手洗いという簡単な行動が、病気を防ぎ、命を守ることにつながります。

 JENは2012年以降、世界手洗いの日には支援対象校において、手洗いにまつわるイベントを実施しています。
昨年の10月にも、対象となる学校で、にぎやかなイベントが開催されました。

150129_hand_washing_with_soap_with_


150129_hand_washing_with_soap_wit_2


 石けんで手を洗うことによる効果と、衛生状態の悪さが引き起こす下痢や肺炎の恐ろしさを理解してもらうために、イベントでは、衛生教育についての絵やエッセイのコンテスト、ゲーム、ロールプレイなどを行っています。

 また、現在では、ラジオ、テレビ、国内の新聞などで、世界手洗いの日についての公共広告が流されるようになりました。

 衛生教育の重要性を理解した生徒、教員、パルワン県理事会、コミュニティは、住民、特に子どもたちの病気や死亡を防ぐのに貢献しています。

 イベントで行われた各学校のエッセイコンテストでは、子どもたちは石けんで手を洗うことの大切さをどのようにして知ったか、どうやって友だちにも石けんで手を洗うように働きかけたかなどについて書きました。
 ある生徒はエッセイに次のように書きました。
「子どもが下痢になるのは、神様からのお仕置きだと思っていました。ある日、衛生状態が悪いことが下痢の原因になるのだとJENのスタッフから聞きました」

 イベント後のある日、JENスタッフはモニタリングで訪れた衛生教育の授業で、手を挙げた数人の生徒たちに教室の前方に出てきてもらいました。そこの床には、水が入った2つのバケツと石けんとタオルが置いてありました。
「それでは、家でどのように手を洗っているのか、やってみせてください。クラスのみんなも、君たちから学びたいと思っているんだよ」
 とJENのスタッフは笑顔で言いました。
 すると、その生徒たちは完璧な手洗いを披露してくれました。

 衛生教育授業と同様に、「世界手洗いの日」のイベントを行った学校でも、現在ではトイレを使用した後には石けんで手を洗えるようになるなど、生徒たちは前よりもよく手を洗っています。

 JENアフガニスタン事務所 チーフ・エンジニア
  シル・アリ



【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

  Afghanistan

1月 29, 2015 衛生教育 |

2015年1月15日 (木)

スタッフ能力強化への取り組み

 JENアフガニスタンプログラムでは、アフガニスタンで支援を必要とするコミュニティに最大限の支援をするために、スタッフの能力強化を図っています。

 毎年、能力強化を目的とした様々な研修が計画され、私自身もいくつかの研修を受けました。それらは私の知識の向上に大いに役立っています。最近実施されたもののなかで、特に重要だったと感じる研修には、次のようなものがあります。

 2013年、私はプロジェクト・サイクル・マネジメントの研修に参加しました。この研修では、プロジェクト開始から終了、その後の評価に至るまでの、フェーズ(段階)の違いを理解するのに役立ちました。
150115_training_on_project_manageme


 2014年2月には、スタッフと組織全体の仕事の質を向上するため、報告書作成とコミュニケーションスキルについての研修が実施されました。この研修にはアフガニスタンとパキスタンプログラムの両方のスタッフが参加しました。
150115_training_on_report_writing_a


 2014年の9月には、イスラマバードでモニタリングと評価についての3日間のワークショップに参加しました。この研修は主に、プロジェクト計画におけるモニタリングと評価の役割について焦点を当てたものでした。この研修を受けたことで、私はモニタリングと評価のコンセプトを理解し、プロジェクト計画書を準備するときに、その視点を含めて書いていくことができました。

 私は直接参加していませんが、2014年11月には、カブールでアフガニスタンの現地スタッフを対象とした研修が2つ実施されました。1つは報告書作成について、もう1つはモニタリングと評価についての研修で、先に述べた研修に参加していないスタッフが受講しました。これらの研修は、現地スタッフが2015年のプロジェクト計画策定に参加する際に必要な視点を身につけるという点で役立ちました。また、アフガニスタンの現地スタッフ自らがプロジェクトを評価し、自分たちで実施した支援の成功事例だけでなく、弱点を認識するのにも役立っています。
150115_participants_during_the_trai


 これらの研修とは別に、スタッフの身の安全を確保するために、基本的な応急処置の訓練や、セキュリティ研修も定期的に行っています。
 研修はスタッフの仕事の質を向上させ、結果的に組織の支援の質の向上につながっていくものと思います。

 イスラマバード事務所シニア・プログラム・アシスタント(アフガニスタン担当)
 ハニフ・カーン

【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

1月 15, 2015 事務所・スタッフ |