支援を行っている学校での「世界手洗いの日」
毎年10月15日は「世界手洗いの日」に指定されています。手洗いという簡単な行動が、病気を防ぎ、命を守ることにつながります。
JENは2012年以降、世界手洗いの日には支援対象校において、手洗いにまつわるイベントを実施しています。
昨年の10月にも、対象となる学校で、にぎやかなイベントが開催されました。
石けんで手を洗うことによる効果と、衛生状態の悪さが引き起こす下痢や肺炎の恐ろしさを理解してもらうために、イベントでは、衛生教育についての絵やエッセイのコンテスト、ゲーム、ロールプレイなどを行っています。
また、現在では、ラジオ、テレビ、国内の新聞などで、世界手洗いの日についての公共広告が流されるようになりました。
衛生教育の重要性を理解した生徒、教員、パルワン県理事会、コミュニティは、住民、特に子どもたちの病気や死亡を防ぐのに貢献しています。
イベントで行われた各学校のエッセイコンテストでは、子どもたちは石けんで手を洗うことの大切さをどのようにして知ったか、どうやって友だちにも石けんで手を洗うように働きかけたかなどについて書きました。
ある生徒はエッセイに次のように書きました。
「子どもが下痢になるのは、神様からのお仕置きだと思っていました。ある日、衛生状態が悪いことが下痢の原因になるのだとJENのスタッフから聞きました」
イベント後のある日、JENスタッフはモニタリングで訪れた衛生教育の授業で、手を挙げた数人の生徒たちに教室の前方に出てきてもらいました。そこの床には、水が入った2つのバケツと石けんとタオルが置いてありました。
「それでは、家でどのように手を洗っているのか、やってみせてください。クラスのみんなも、君たちから学びたいと思っているんだよ」
とJENのスタッフは笑顔で言いました。
すると、その生徒たちは完璧な手洗いを披露してくれました。
衛生教育授業と同様に、「世界手洗いの日」のイベントを行った学校でも、現在ではトイレを使用した後には石けんで手を洗えるようになるなど、生徒たちは前よりもよく手を洗っています。
JENアフガニスタン事務所 チーフ・エンジニア
シル・アリ
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