バグラーン県での洪水
アフガニスタンの80%は山岳地帯であり、それが洪水が頻繁に起こる理由にもなっています。山間部での洪水は毎年、農地や建物、自然資源に深刻な被害をもたらし、人々の命を奪います。
近年、アフガニスタン北部の洪水の原因は、季節的降雨ではなく、日常生活に必要な木を手に入れるための村人による森林の伐採や、土地の乾燥が原因となっています。
アフガニスタンで洪水の被害を受けやすいのは、洪水の通り道に家を建てた人たちです。かれらは洪水のリスクを認識しておらず、深刻な景気悪化が理由で、やむを得ずに山の斜面や丘に家を建設してしまったのです。
今年の洪水は、バグラーン県においてこれまでで最も大きな被害をもたらしました。中でもグザルガ・ヒ・ナウ地区は最大の被害を受け、村の民家は破壊され、数百名の死者が出ました。
現地の人に話を聞いたところ、グザルガ・ヒ・ナウ地区の長老のカシームさんは、「洪水で女性や子どもを含む多数の人が亡くなり、家屋も破壊された。災害から生き延びた村人たちは野外で暮らしていて、支援を必要している」と説明しました。
【カシームさん】
現在、被害を受けた人々に支援を提供している機関のひとつがジェンです。ジェンは特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの助成と皆様の支援を受け、バグラーン県の被災者へテントを配布し、洪水防壁を建設しました。
同じ村出身で、家を失ったグル・アガーさんは、日本からの支援に感謝の気持ちを表し、「次回災害が発生した時に備え、洪水防壁を整備してくれたことに感銘を受けた」と言って下さいました。
【グル・アガーさん】
【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】