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2014年9月18日 (木)

バグラーン県での洪水

 アフガニスタンの80%は山岳地帯であり、それが洪水が頻繁に起こる理由にもなっています。山間部での洪水は毎年、農地や建物、自然資源に深刻な被害をもたらし、人々の命を奪います。

 近年、アフガニスタン北部の洪水の原因は、季節的降雨ではなく、日常生活に必要な木を手に入れるための村人による森林の伐採や、土地の乾燥が原因となっています。

 アフガニスタンで洪水の被害を受けやすいのは、洪水の通り道に家を建てた人たちです。かれらは洪水のリスクを認識しておらず、深刻な景気悪化が理由で、やむを得ずに山の斜面や丘に家を建設してしまったのです。

 今年の洪水は、バグラーン県においてこれまでで最も大きな被害をもたらしました。中でもグザルガ・ヒ・ナウ地区は最大の被害を受け、村の民家は破壊され、数百名の死者が出ました。

 現地の人に話を聞いたところ、グザルガ・ヒ・ナウ地区の長老のカシームさんは、「洪水で女性や子どもを含む多数の人が亡くなり、家屋も破壊された。災害から生き延びた村人たちは野外で暮らしていて、支援を必要している」と説明しました。

【カシームさん】
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 現在、被害を受けた人々に支援を提供している機関のひとつがジェンです。ジェンは特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの助成と皆様の支援を受け、バグラーン県の被災者へテントを配布し、洪水防壁を建設しました。

 同じ村出身で、家を失ったグル・アガーさんは、日本からの支援に感謝の気持ちを表し、「次回災害が発生した時に備え、洪水防壁を整備してくれたことに感銘を受けた」と言って下さいました。

【グル・アガーさん】
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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
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9月 18, 2014 支援物資配布緊急支援 |

2014年9月 4日 (木)

助産師研修支援と病院への小児用ベッド提供

 アフガニスタン公衆衛生省・パルワン県公衆衛生局は、国連、各国政府機関、NGOなどから、母子保健改善の支援を受けています。しかし、アフガニスタンでは今も妊婦及び乳幼児死亡率が非常に高く、支援がまだまだ必要とされています。

 このような状況の中、ジェンはパルワン県公衆衛生局から要請を受け、キワニス財団のご支援をいただき、8月に助産師代表15名を対象にした家族計画研修の実施支援、県立パルワン100床病院にて不足していた小児用ベッドの提供を行いました。

 1つ目の活動として、8月16日から3日間、パルワン県全10地区からの公衆衛生局職員である助産師15名に対し、家族計画の研修を実施しました。研修内容は、妊婦の健康改善、乳幼児死亡率を減らすための知識、避妊法、カウンセリング方法などです。

【家族計画研修の様子】
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【研修修了証を受け取る参加者(左)とJENスタッフ】
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 この研修終了後は保健局の責任の下、研修を受講した助産師15名が講師となり、同県10区の残り55名の助産師、保健ワーカーに対し、同様の研修を行う予定です。この活動によって、県内の全病院・保健所にて家族計画のカウンセリングが実施可能となることを目指しています。

 家族計画の実施は、妊産婦、乳幼児の健康を守ることにつながります。また、ミレニアム開発目標である妊産婦の健康改善や乳幼児死亡率の削減のみでなく、ジェンダー平等推進や女性の地位向上、そしてHIV/エイズ蔓延防止にも貢献することができます。

 2つ目の活動では、同病院の小児科病棟で不足していた小児用ベッド10台の提供支援を行いました。以前は1台の大人用ベッドを複数の小児患者が共有していた為、患者間で感染の恐れがありました。今回の小児用ベッドの提供により、感染の予防が期待できます。

【小児用ベッド使用の様子】
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 県立パルワン100床病院のQasam Sangin院長が、パルワン県の人々を代表し、キワニス財団や日本の支援に対し、感謝の気持ちを表明してくださいました。
 また、支援活動終了後、同院長よりお礼状を頂きました。

 ジェン・アフガニスタン事務所 シニア・フィールド・オフィサー
 ミルワイス・オメルゾイ




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9月 4, 2014 医療支援 |