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2014年8月21日 (木)

安全な水を子どもたちへ

 水の重要性は、ほとんどの人が理解していると思います。水なしでは生命の存続は不可能です。しかし、残念ながら、安全な水が世界中のどこでも得られるわけではなく、特に開発途上国では安全な水を得ることが大きな課題となっています。

 アフガニスタンにおいても状況は同じで、国のどこでもきれいな飲料水が手に入るわけではありません。たいていの人は不衛生な水を日常的に飲んでいて、地方などでは、汚染された川の水を使用していることもあります。

【既存の不衛生な水源】
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 学校の生徒たちに安全な水を提供するため、ジェンは学校で井戸や貯水タンクなどの給水施設を建設しています。給水施設の水が安全でアフガニスタンの国家基準を保っていることを確認する為、ジェンは支援の対象となったすべての学校において、水質検査を実施しています。

 その第一段階として使用するのが、ジェンの水質試験室で、ここでは微生物検査をおもに行います。また、化学物質検査を公衆衛生省と協力しながら行っています。水質に問題が見つかった場合には、塩素消毒または濾過処理の必要性や方法について、各校と調整をするようにしています。

【水サンプルの検査を行うジェンスタッフ】
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 ジェンの活動終了後、施設の管理は学校管理員会の責任となり、故障の際の修復などは委員会のメンバーが担っていきます。

【ジェンの建設した給水施設】
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 ジェン イスラマバード事務所
 シニア・プログラムアシスタント
 ハニフ・カーン

【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。ご寄付は、こちらから受け付けております】

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8月 21, 2014 水衛生環境改善 |

2014年8月 7日 (木)

遠隔事業管理拠点、パキスタンの夏

ジェンはアフガニスタンの支援活動を、パキスタンのイスラマバードから管理しています。

通常、パキスタンの夏は5月に始まり、9月に終わります。しかし、ここ数年、地球の気候変動により、この傾向は変わりつつあります。今年の夏は4月頃始まり、6月、7月ごろには気温が50度まで上がりました。

暑さがピークに達する時期には、人々は日射病にかかったり、下痢にもなりやすく、特に直射日光にさらされながら働く人たちは、他の健康問題にも気を付けなければなりません。 

経済的に余裕がある人たちは、猛暑を和らげるためエアコンなどの冷房器具を買うことが出来ますが、貧困率が高い農村地域の住人たちは川や運河などで身を冷やします。文化的背景からこれらの場所に行けない女性たちは、夏の間最も脆弱な立場にあるといえるでしょう。

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一部の人々はパキスタン北部の渓谷やヒルステーションなどの避暑地への旅行で夏を楽しむことも出来ますが、ほとんどの人にとってそれはできません。

これから数年の間、夏はラマダン(断食月)が重なるので、いつも以上につらくなります。夏に行う約16時間の断食は、とても苛酷な体験です。

ジェンイスラマバード事務所 アフガニスタン事業総務・経理アシスタント  フメイラ・ワッハーブ

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8月 7, 2014 文化、生活、習慣 |