困難を乗り越え届ける支援
ジェン・アフガニスタンチームは7月上旬から、洪水により大規模な被害が出たバグラーン県のプリ・フムリ地区において新事務所の準備、スタッフの採用、そして物資の調達を進め、事業活動を開始しました。
バグラーン県では、グザルガ・ヒ・ナウ地区においても6月に鉄砲水が発生し、大規模な被害が出ています。この鉄砲水の被災者へ支援を届けるため、ジェンは既に事業地での活動を開始しました。
現在はラマダン(断食)期間中のため、1日のうち16時間以上は食べることも水を飲むこともできない時間が続きます。活動中、私たちはサハリと呼ばれる朝食を夜明け前の3時にとり、グザルガ・ヒ・ナウへニーズ調査と物資配布の対象者特定作業のため、事業地へ向かいます。事業地はプリ・フムリの事務所からとても離れているので、早い時間に出発する必要があるのです。
プリ・フムリの事務所からグザルガ・ヒ・ナウへの道のりは険しく、アスファルト舗装のない凸凹の道で3つの地区を通過する必要があります。道の状態は鉄砲水によって更に悪化していました。
先日は、事業地に向かうため5時間半かけて途中にあるプルフィーという名の丘にたどり着いてみると、道路が塞がっていました。この丘の標高は約2871mです。チームの中では、この丘を越えるのは非常に困難なので引き戻したほうが良い、と言う声も出ました。しかしチーム皆で話し合い、ここまで来たからには、進むべきだと決断しました。そして無限軌道トラックが来るのを待って、移動を続けました。
更に数キロ進むと、また道が塞がれていました。それでも、チームリーダーを中心に励ましあい、やっと事業地にたどり着くことが出来ました。
いくつかの村は鉄砲水によって完全に壊滅状態となっており、人々は従来の生活を取り戻すために、住まい、食料品、生活用品、現金、そして家畜を必要としています。ジェンは地域で最も脆弱な立場にある人々を支援していくため、活動を続けていきます。
※この活動は、支援者の皆さまおよび、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)の協力により実施しています。
ジェン アフガニスタン シニア・フィールド・オフィサー
ハミドゥラ・ハミド
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