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2014年6月26日 (木)

新スタッフ紹介

 5月28日にイスラマバードに赴任しました、総務経理担当の堀真希子です。

 日本に入ってくるパキスタン関連のニュースは自爆テロや爆撃など暗いものが多く、行く前は少し不安でもありました。最近治安が悪くなってきてはいるものの、それでも野原では子どもたちがクリケットをし、すぐそばにはトレッキングができる山もあります。また、イスラマバードは緑が多く、きれいな街並みの都市です。

 
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 まだ仕事も生活も手探りではありますが、親切で、ユーモアあふれるスタッフに助けられ、気づけば一瞬にして一か月が過ぎました。

 治安の問題から、事業地に行けないのが非常に残念ではありますが、それでも、ハイバル・パフトゥンハー州出身のスタッフたちと接し、パキスタン料理を食べ、同じ時間で生活し、この国の風を肌で感じるだけでも、少しは事業地にいる「彼ら」に近づけるかな、という思いでいます。

 現在、パキスタン軍の掃討作戦により、再び、北ワジリスタンにおいて国内避難民の数が膨れ上がっています。アフガニスタンにおいても、治安は改善の兆しが見えない状況です。両方の国に早く平和が訪れることを願いつつも、まずは被災した人々が自分たちの生活を取り戻せるよう、イスラマバードからサポートしていきます。

 アフガニスタン・パキスタンプログラム
 総務・経理担当 堀真希子

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6月 26, 2014 事務所・スタッフ |

2014年6月12日 (木)

バダフシャン州アブ・バリク村:被災地の子どもたち

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 前回お伝えした通り、バダフシャン州のアブ・バリク村では、地滑りによって大量の土砂が丘の斜面から下の谷へ落ち、村人たちの家を飲み込みました。

 ジェンアフガニスタンチームは地滑り被災者の方々へ、衛生キット、手洗い石鹸、燃料缶、乳幼児用の哺乳瓶と粉ミルクを配布しました。

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 物資配布中、私は他機関から提供された物資の上に座っている子ども達を見かけたので、何をしているのかたずねました。子どもたちはジェンの物資配布場所を指さし、親が支援物資を受け取ってくるのを待っているのだと答えました。子どもたちのうち、マリアムという女の子とタヒールという男の子は、紙にペンで何かを書いている様子でした。

 私はマリアムに今回の災害と物資配布に関して、話を聞きました。
マリアムは地すべりが起きた時、家族と共に結婚パーティーの会場にいて、突然大きな騒音と村人たちの騒ぎ声が聞こえたので、皆で建物の外に出たそうです。自分の家のほうを見ると、完全に土砂に埋もれていて、恐怖とショックで声が出なかったといいます。
マリアムは学校に行くのが大好きなので、早く家と校舎が修復されてほしいと言いました。また、日本の支援者の方々へとても感謝しているとのことでした。

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 次に、私はタヒールに何をしているか聞きました。タヒールは笑顔で、「この紙に数字を書いているんだ」と答えました。

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 私にとって、支援物資配布の真っ最中に、集まった大勢の人に混じって子どもたちが忙しそうにペンで紙に何か書いている様子はとても驚きの光景でした。アブ・バリク村の子どもは、本当に学校が好きで、この災害の中でさえ、よりよい将来のために勉強を頑張っているようです。 

 ジェン・アフガニスタン事務所
 シニア・フィールド・オフィサー
 ハミドゥラー・ハミッド



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6月 12, 2014 支援物資配布緊急支援 |