女子教育の大切さ
教育は、性別にかかわらずとても重要なことですが、アフガニスタンでは特に女子教育の促進がとても困難な課題となっています。
この国では、文化の壁が女子の教育の発展を制限してしまっています。たとえば、親が自分の娘が男の子と同じクラスに通うことを拒んだり、家族から若年での結婚を促されたり、ときには、女子がこころない暴力の対象となってしまうこともあります。また、貧困や校舎・施設の不足、治安の悪化による学校への襲撃や女性教師の不足なども、女子教育を阻む要因となっています。
女子がもっと安心、安全に学校に通えるようになるためには、「学校へ行ってよかった」と思えるひと工夫が必要です。たとえば、安全な教育環境を整えると、入学者数を増やすことにつながります。
女子教育には、次世代の教育レベルの向上、乳幼児死亡率の低下や児童婚の減少、コミュニティの活性化など、いくつもの社会への良いインパクトがあります。そこで、JENでは常に女子教育の優先度を高くし、意識しながら支援活動を行っています。
今までJENは、パルワン県でいくつもの学校施設の建設と修復を実施しました。去年は5つの女子校を含め、全14校を建設しました。そのうちハズラット・ゼイナブ女子校では、女子生徒たちのより安全な環境とプライバシーを確保するため、外周壁を建てました。
今年はスルヒ・パルサとシーハリ地区の3つの女子校を含む全5校で建設を行う予定です。また、アフガニスタンの教育環境をより良くするために、JENでは学校の建設・修復以外に生徒たちの衛生知識・習慣を改善するための活動も実施しています。このプログラムは女子生徒に限定したものではありませんが、多くの女子校を対象としており、女子教育の環境改善に役立つことを願っています。
【6つの新しい教室が建築された学校】
【石鹸を使った手洗いの方法を習う女子生徒たち】
※この活動は、支援者の皆さまおよび、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの協力により実施しています。
ジェン・イスラマバード事務所
シニア・プログラム・アシスタント
ハニフ・カーン
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