ムッラーへの衛生教育研修のその後
2012年、ジェンは特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームの助成を受け、パルワン県バグラム地区、ジャブルサラジ地区、シンワリ地区、ゴルバンド地区の348人のムッラー(イスラム教聖職者)に衛生教育研修を行いました。この研修のねらいは、ムッラーによる衛生教育を通じてコミュニティーの衛生知識を向上させることで、パルワン県の宗教局の協力もと実現しました。
宗教局によると、毎週金曜日にモスクで行われる集団礼拝のスピーチの際、ムッラーが5分間衛生教育の重要性・効果について話すことが、今では習慣化しているそうです。
宗教局担当者の話によれば、コミュニティーの人々の衛生への理解が深まり、個人や環境の衛生を保つことに対して高い関心を持つようになってきたそうです。その証拠として、下痢や水因性の伝染病、皮膚病の発生が大幅に減少しているとのことでした。
同局は進んで5~6か月のモニタリングを実施しており、プログラムの長期的な継続に前向きに協力してくれています。
宗教局はこの衛生教育プログラムの実施に深い感謝の意を示し、この活動を広げれば更に大きな効果があるとして、パルワン県の他の地区での実施を要請しています。
衛生知識の向上による人々の行動の変化で、防ぐことが可能な病気や感染症などは大幅に減らすことができるはずです。ジェンはパルワン県の他の地域においても、ムッラーを対象とした衛生教育を継続していきます。
アフガニスタン事業シニア・フィールドオフィサー ミルワイス・オメルゾイ
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