遠隔事業管理のカギ
以前ここでお伝えした通り、JENのアフガニタンプログラムはパキスタンのイスラマバードから遠隔で管理をしています。
プロジェクトの遠隔管理は、マネジメントの中でも非常に難しいものの一つとされています。これを行うためには、成功のカギとも言える以下のポイントに気をつける必要があります。
•オンラインのコミュニケーション: 電話やメールでは相手の表情やジェスチャーが分からないので、言葉のみに頼ることになります。そのため、チームのメンバーはオンラインコミュニケーションのテクニックを知る必要があります。
•適切な情報共有:情報共有する際には、常に細心の注意を払わなければなりません。例えば、情報を必ず共有しなければならないメンバーをメールの宛先に入れ忘れてしまったり、個人情報を関係の無いメンバーに誤って送信してしまったりといったミスは避けるべきで、適切な判断が必要となります。
•文化・地域的な違いの尊重:時差や、文化の違い、その他にも地域や社会的な背景は、自分の目の前にいない相手と話す時にも、常に意識しておかなければなりません。
•対面会議:遠隔管理とはいえ、時々はお互いの顔を見ながらミーティングをすることが重要です。現地スタッフが国際スタッフと会う機会をもつことで、お互いをよりよく知ることができますし、現地スタッフが自分を組織・チームの一員であることを実感できます。
•自分のチームを知ること: マネージャーは自分のチームメンバーの能力を知り、信頼することが大事です。また、チームメンバーが事業管理や事業そのものにどれほど重要か、本人へきちんと伝えなくてはなりません。
•平等な対応: 事務所スタッフも現地スタッフも組織にとって貴重な財産であるため、平等に接しなくてはなりません。勤務地に関わらず、チームのどのメンバーも各々担当する職務があり、その実績にもとづいて公平に評価される必要があります。
これらのポイントに気をつけながら、JENのイスラマバードチームは、より効果的で効率の良いプロジェクトを目指して業務に取り組んでいます。
イスラマバード事務所 シャヒッド・カーン(プロジェクト・アシスタント)