遠隔地で行う業務調整
2007年にアフガニスタン国内の治安が悪化して以降、ジェンの国際スタッフは隣国パキスタンのイスラマバードからアフガニスタン国内の活動を管理しています。アフガニスタン国内での支援活動の実務は、ジェンの現地スタッフが国際スタッフと協力しながら行っています。
これまでのところ、国際スタッフがアフガニスタン国内に不在の状態であっても、大きな問題無く支援活動を続けることができています。インターネットやSkype、電話などの通信システムのおかげで、国際スタッフは遠隔地であっても現地スタッフからの情報をしっかり共有することができるのです。
イスラマバードに駐在する国際スタッフは、毎日現地スタッフと密に連絡をとり、業務の調整を行っています。アフガニスタン現地チーム・イスラマバードチームの双方がプロフェッショナルとしての意識をもって働くよう心がけているため、人事異動によりメンバーが代わることもありますが、両チームの調整は徐々に向上してきています。
【イスラマバードチーム】
電話やインターネットを利用した遠隔地同士でも活動は可能ですが、時には顔を合わせて話すことも重要です。近年はイスラマバードの国際スタッフがアフガニスタンに出張することが困難であるため、ジェンは年に数回アフガニスタンの現地スタッフをイスラマバードに呼び寄せ、ミーティングを行っています。現地スタッフとの会議では、実行中の活動に関する問題点や今後の戦略などを話し合います。また、現地スタッフは国際スタッフが現地の状況についてより深く理解できるよう、プレゼンテーションも行います。
ジェンはパキスタンのデラ・イスマイル・カーン県での支援活動も遠隔管理で行っているため、アフガニスタンの現地スタッフと、デラ・イスマイル・カーン事務所のスタッフの出張が重なる場合は、お互いの国の活動に付いて理解を深める良い機会となっています。
【現地チームのイスラマバード事務所訪問】
遠隔地からの活動管理は難しさもありますが、このような形であってもアフガニスタンの人びとに貢献できることを嬉しく思います。いつかアフガニスタンの治安状況が改善し、国際スタッフも再びアフガニスタンに駐在できるようになることを願っています。
イスラマバード事務所長 アズマット・アリ