2013年へ向けてのニーズ調査
JENは6月下旬に、2013年に実施する学校環境整備と衛生教育事業のためのニーズ調査を開始しました。
対象地域はパルワン県の最も西に位置する2地区、シーハリ地区とスルヒ・パルサ地区です。ジェンの宿舎が所在するチャリカ地区と同2地区の間は、反政府武装勢力が活動する別の2地区に隔てられているため、調査を行う前に最新の治安情勢を分析し、安全対策に配慮しています。
現在までにシーハリ地区の31校とスルヒ・パルサ地区の39校において、各学校の先生や地域住民、そして保護者を対象にした聞き取り調査を完了しました。同2地区の学校の様子をご紹介します。
「カチャ」と呼ばれるこのような土作りの建物は、アフガニスタンを始め、パキスタンやインドなどの地方で多く見られます。自然災害に非常に弱いため、子どもたちは危険にさらされます。
コンクリート製の校舎ですが、教室内が荒れ果てており、机もない状態の学校もありました。
教室の数が足りていない、もしくは教室すらない学校も多くあります。そのため子どもたちは屋外で、暑い日差しの中での勉強を強いられます。
こちらはある学校のトイレです。この対象地域では、このような衛生的ではないトイレが目立ちました。
水道や井戸、手洗い場がない学校の子どもたちは、近くの川などの水を手洗いや飲み水として使用しています。
今後は本調査結果を踏まえ、ニーズがある学校に対してエンジニアによる技術調査を実施し、学校施設の具体的な整備内容を計画していきます。