フィールドトリップ第一回目
今回は、フィールドへの移動についてお話しします。
今年の事業が2月に開始したばかりですが、6月から2013年度事業の事前調査を開始します。
事業地はジェンのフィールド事務所がある県都チャリカから西へ約85キロ離れた2つの地区です。チャリカとこれらの地区の間には、別の2つの地区が挟まれています。
この挟まれた2地区では、政府の政策に反対する反政府武装勢力が活動しています。
移動の際は、政府のチェックポイントでジェンの車両がスムーズに通行できるよう事前に政府から紹介を受け、また周辺地域の安全情報を得るために同地区で活動する他団体と連絡をとります。同国では詳細な地図が入手できないため、目的地へ移動する初回は特に警察や政府、他の援助団体との事前連携が大切です。
3月の初回現地訪問では、6つのチェックポイントを全て無事に通過しました。職員は県知事からの紹介状に加え、ジェンの車両に職員以外の同乗は出来ないと記されたレターを持参しています。日本ではないことですが、同国では様々な人が同乗を依頼してくることがあるため、レターの持参は職員の安全のためにも必要です。
無事に85キロ先の目的地に到着するまで3時間かかりました。職員はチェックポイントを通過した際、滞在場所の共有、現地出発や主要人物に会う前等の安否報告に携帯電話のショートメッセージを利用しました。
職員は車の走行距離計を使用して、目的地に着くまでに目印となる市場や橋、チェックポイントまでの距離を書き留め、簡潔な地図を製作し、連絡網も作成しました。来年の事業に向け、今後も訪問を繰り返しながら準備を進めて行きます。