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2011年7月28日 (木)

2012年の事業のための調査開始

 先日、来年実施する事業のためのニーズ調査を開始しました。今回JENのフィールド・オフィサーたちは、パルワン県のジャワルサワジ地区の33校とバグラム地区の44校のすべてを訪れました。そこで、学校の水衛生環境や施設の現状を把握するとともに、学校の先生や村人、保護者を対象に聞き取り調査を実施しました。

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 教室の天井部がむき出しになっている学校がありました。物が落ちてきてもおかしくないとても危険な環境で子供たちは勉強に励んでいます。

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 同じ学校では、生徒数に教室の数が足りないため、外でも授業をしています。

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 教室の一面がない学校もあります。

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 同校では、トイレの環境も良くありません。ドアがなく、近くに手洗い場も見当たりません。水道はあるのですが、水が出ず、ゴミなどが詰まっており、手が洗えない環境です。

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 また、この様な、衛生状態の良くないわき水や小川が唯一の水源になっている学校も複数あります。

 2012年、今後も引き続き実施する調査結果をもとに、パルワン県内の、JENがまだ支援をしていない地区の子どもたちを対象に、水衛生環境整備や衛生教育などの支援をする計画をしていきます。

====== ご報告 =============

平成23年度 外務大臣表彰受賞しました。

これまで、JENの活動を温かくご支援くださいました、
支援者の皆様に、深く感謝申し上げます。
詳しくは、こちら

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7月 28, 2011 水衛生環境改善衛生教育 |

2011年7月14日 (木)

アミヌ・ラーマン女子学校で生徒たちが学んだ衛生知識

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 アミヌ・ラーマン女子学校では、ジェンの衛生教育研修に事前に参加した先生が、生徒へ実践的な衛生教育を行い、効果を上げています。
 ジェンが衛生教育事業のモニタリングで同校を訪れた際、生徒たちが教わった衛生基礎知識を実際に見せてくれました。

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  これは、生徒たちが手洗いの実践をしているところです。

 手を正しく洗うことは、様々な感染症から身を守る最も効果的な手段です。
 手を洗うことで、自分が病気になるのを防げるだけでなく、他の人を感染させるリスクも下げることができます。手洗いをしないまま他の人に接触すると、手についた細菌でその人を感染させてしまうこともありますし、手洗いをせずにドアノブやキーボードなど、オフィスや家で他の人と共有するものを使用すると、付着した細菌によって他の人が病気になってしまうこともあるのです。

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 こちらは、生徒の一人、ヤスミンが爪切りの実践をしているところです。彼女は、「ジェンが私たちの先生に衛生教育の研修をしてくれてよかったです。私たちは先生にその内容を教えてもらっています。」と言っていました。

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こちらは歯磨きの実践をしているところです。参加した生徒の一人サミア・ジャンは「ピカピカ・清潔で健康な歯と歯茎は、心も体も一番良い状態に保ってくれます。友達に逃げられたり、人に話す時に後ずさりされたくなかったら、1日3回の歯磨きは‘マスト’ですね。歯磨きは息もきれいにしてくれるから」と言っていました。

7月 14, 2011 衛生教育 |