2011年3月31日 (木)
2011年3月17日 (木)
スタッフの自己紹介とアフガン農業についてのトピック
私はジュマダルと申します。1958年ジャララバード市に生まれ、チャパルハール高校を1977年に卒業しました。高校卒業後、カブール建設技術工科大学で学びました。1982年に同大学を卒業し、その後29年間、種々の企業のエンジニア部門に勤務しました。そして2011年2月20日より、アフガニスタン・パルワン事務所において、ジェンのスタッフとして勤務しております。
アフガニスタンの農家の様子
アフガニスタンの農業には昔ながらの農法が今も広く残っております。アフガンの農家は、どんな土地が農業に適しているか知らない状態です。また、どんな水が灌漑に適しているのかの知識、植物ごとの季節の適性についての知識も、あまりありません。さらに、農地ごとの養分組成とそれに適した作物種についての知識も乏しいのです。種を地中どれほどの深さに埋めるのか、いつ灌漑を行うか、2000平方メートルの農地にどれほどの数量の種子を播くべきか、といったこともよく知りません。
しかし農業部門は、国内および国際的な支援の協働により、日々発展をとげつつあります。
近い将来、アフガニスタンの農業が、よりすぐれたシステムとエキスパートたちによって発展していくことが、私たちの望みです。
ジュマダル
2011年3月 3日 (木)
衛生教育の人材を育てる
昨年の12月にパルワン県のサイドヘル地区とサラン地区を対象に開始した学校環境整備と衛生教育の支援事業についてご報告します。
冬が終わる3月頃までは、衛生教育支援を中心に進めていますが、その様子の写真が現場のスタッフから届けられました。
衛生教育支援に限らず、専門知識を持った人材が不足するアフガニスタンでは、人材育成から始める必要があります。
JENはまず、県の保健局と調整して選抜した衛生教育専門家2名と一緒に、衛生教育トレーナー14名の育成研修を行いました。この研修後、元々のトレーナー(専門家)2名と新トレーナー14名がチームを組み、42校の教員710名に衛生教育授業の方法を指導するワークショップを進めています。
ワークショップでは、アフガニスタンではまだ一般的とは言えない「基礎的な衛生知識と習慣」を学校の子どもたちに身につけてもらえるように、衛生知識や石鹸を使った手洗い方法の教え方を先生たちに学んでもらいました。
また、アフガニスタンでは医者にかかる必要のない軽い下痢への対処方法もあまり知られていないため、ORS(下痢による脱水症状を防ぐために摂取する、食塩・砂糖を溶かした水溶液。経口補液とも呼ばれる)の作成方法も指導しました。
アフガニスタンでは3月下旬に新年が始まりますが、3月までこのワークショップを続けた後、新学期が始まると、いよいよ先生たちが子どもたちに衛生教育授業を進めていくことになります。
先生たちがワークショップで学んだことを活かして授業をする様子が現地から届けられたら、またご報告したいと思います。