« アフガニスタンのイード・アル・フィトル祭(イード・ラマタン)とは | トップページ | 日本の成功とアフガニスタンでの活動 »

2010年9月30日 (木)

ゆめポッケを子どもたちに届ける時のお話

 アフガニスタンは34の県で構成されており、パルワン県は10の地区から成り立っています。いくつかの地区では、治安の問題や、直通の道がないために、日用品を買い揃えるために市場まで行くことが困難です。以前私が「2011年水・衛生事業」の需要調査のためにパルワン県のサラング地区の学校を訪問した時、それぞれの学校は山の中の交通アクセスの悪い場所にあり、子どもたちが市場に行って文房具を買うことができない状況を目の当たりにしました。このことは私を悩ませました。

 そんな時に、JENがサラング地区の23の学校の1年生から3年生の子どもたちに対して約2800個の「ゆめポッケ」を配布する事業を行っていることをききました。パルワン州の中でもこの地区の子どもは支援をもっとも必要としているので、今年1月にJENに加わった私は、この事業のことを知って大変うれしく思いました。JENは毎年継続しており、今では県の380校のうち3分の2への学校に届けました。

 ゆめポッケの配布を9月15日に始めました。日本から綺麗に梱包されて送られてきた巾着袋を手渡すと、子どもたちがとても喜ぶ姿が目に飛びこんできました。袋を開いてノートやペン、鉛筆、おもちゃを見た子どもたちの表情には、さらに喜びが溢れていました。
 これは、子どもたちにとって初めての貴重な体験となり、ゆめポッケを送ってくれた遠い日本の子どもたちに「ありがとう」と言っています。アフガニスタンの子どもたちは、厳しい環境での貧しい生活の中でも、勉強したいと願っています。このプレゼントは、子どもたちの希望を叶えてくれるのです。

 私はアフガニスタンのすべての国民のより良い未来と、現地の人々を支える人道支援団体の成功を心より願っています。近い未来に私たちアフガニスタンの人々が、自分たちの手で国の復興をもたらすことを願っております。

スルタン・カーモーシュ
フィールド・オフィサー

アフガニスタン活動報告会開催!

2010年10月21日(木曜日)

18:30~20:30

@JEN 東京本部事務局

お申し込みは info@jen-npo.org

9月 30, 2010 教育支援 |