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2010年5月27日 (木)

チャリカの水の歴史

100722  チャリカはパルワン州に10ある地区の一つです。カブールから北に60キロの地点にあり、パルワン州の中心部です。

 およそ1万世帯がチャリカやチャリカ郊外の高地に住んでいます。この地域には、45年前、中国人によってパンジャシール川から引かれた運河が造られ、現在も町の中心部を流れています。全人口のうち、約95%の人たちがこの運河を利用していますが、この水は清潔ではありません。

 町には、50年ほど前から、大型の貯水ろ過システムがあります。これは、日本の技術者によって造られました。運河から引かれた水は、ポンプによってこの貯水ろ過システムでろ過されます。この貯水ろ過システムの容量は500立方メートルで、ろ過された水は市内のごく限られた家庭のみに送られます。

 町の北側には、グルグンディ地区という場所があり、ここには40年ほど前に町の人たちが掘った泉と用水路からのきれいな水があります。ここの水が政府やNGOによって整備され、町に届くようになりました。今では、これら2箇所からのきれいな水が、町の家庭の5%に行き渡るようになっています。

5月 27, 2010 文化、生活、習慣 |

2010年5月13日 (木)

アフガニスタンの教育事情

 2001年にタリバン政権が崩壊した後、この国の教育事情に変化が起こりました。アフガニスタン政府は、国際社会の支援も受けながら、学校やその他の教育施設の数を増やすように熱心に取り組みました。安全で豊かな国での未来を子供たちに与えることが、アフガニスタンの人びとの強い願いです。

 学校で教育を受けることは、そのための最初のステップだと考えています。戦争中には多くの学校が破壊され、アフガニスタンの教育システムに悪影響を及ぼしました。2001年の和平以降、国際社会の協力もあり、アフガニスタン政府は国内に何百もの学校や教育施設を再建し、教育をとりまく環境は大きく改善されました。

 しかし、いくつかの問題は今もなお残っています。 国内の多くの地域では学校の校舎が十分になく、その他の教育施設も不足しているため、子どもたちはテントや野外で勉強しているのです。また、最大の問題は、アフガニスタンの一部地域で治安が保たれていないことです。学校の生徒や教師が直接攻撃のターゲットとなることもあり、これは非常に深刻な問題です。さらに、もう一つの問題は、人びとの経済状況です。アフガニスタンには、その日を暮らすのに十分な収入が得られない家庭があります。そのような家の子どもたちには教育の機会が与えられず、家族に強制され、きつい仕事をしてお金を稼がなければなりません。何千人ものストリート・チルドレンが、家族が貧しいために、とても厳しい労働環境のもとで働かされているのです。

 そんな困難な状況にあっても、子どもたちは、 学校に行こうとしています。教育が将来彼らを助け、今よりも良い生活をもたらしてくれると信じているのです。

カブール事務所
ロジスティクス・総務担当
アフマド・ファヒム

5月 13, 2010 教育支援 |