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2010年4月28日 (水)

きれいな水を求めて

Gul_bahar_no_1_middle_school_wate_2  現在、ジェンのアフガニスタンチームが遂行する事業の一つに、パルワン県のチャリカ地区にある、最もニーズの高い7校で給水施設の設置・衛生施設の改善・衛生教育(通称「WASH(Water, Sanitation, and Hygiene)」)があります。まだ事業開始から4カ月ほどですが、来年度に実施する事業のための調査も開始しました。来年度は、パルワン県のチャリカ地区から他の地区の学校へ、このWASH事業を拡大していく予定です。この約1カ月でチャリカ地区の近隣地区22校で調査を終了、さらに約10校の調査をします。

Aali_jahad_middle_school_water_sour   この地区では、地表から60M程度の浅井戸では水が出ないので、運河の水を使用している学校が多数ありました。この運河には、生活排水も流れ込みます。運河の水をきれいな飲み水にする方法が、アフガニスタンには、まだありません。全国34県のうちの2県で、欧米系NGOの支援によって、各家庭(1世帯約8人)で使用する水が濾過できるフィルターが設置されました。しかし、学校でも使えるような大型のフィルター装置は、まだありません。100M以上の深さの井戸を採掘すれば、運河の水に代わって、きれいな水を使える可能性もありますが、その採掘機械と技術が、民間の建設会社には、まだ普及していません。

 多くのアフガニスタンの人びとにとって、きれいな水を手に入れることは、とても難しいことです。アフガニスタンの現状を踏まえると、一つの団体ができる支援は限られています。時間と手間がかかりますが、さまざまな機関・団体・政府と調整しながら、アフガニスタンの人びとにとってベストな支援ができるよう、活動を続けていきたいと思います。

4月 28, 2010 井戸修復・建設 |

2010年4月15日 (木)

アフガニスタン 未来の希望

100413_2   私はナジブラ・ハリルザイといいます。2010年3月7日から、JENの事業地であるパルワン州チャリカ地区のサイトエンジニアとして働いています。

 30年間の紛争で、約300万人ものアフガニスタン国民が、死亡もしくは負傷しました。政府側も反政府側も多くの病院や学校を破壊したので、大勢の人々が外国へ逃げなくてはなりませんでした。私たち国民の人権は忘れ去られ、訓練を受けた正規の警察や軍も崩壊しました。

 今、アフガニスタンでは、人々の選挙で選ばれた新しい中央政府が樹立され、私たちの生活にも良い変化が訪れています。人権は守られるようになり、アフガニスタンの全ての州で、人々が平等の権利を持てるようになったのです。

 国家の再建に向けて、たくさんの海外の団体が、アフガニスタンの教育、保健、インフラ整備、経済など、様々な分野で支援をしています。けれども、アフガニスタンのように破壊された国では、今以上に多くの支援が必要です。

 治安の面では、一時期はいなくなっていた警察や軍隊が、毎日訓練に励んでいます。ただし、この国ではまだ戦闘が続いており、未だに一部の地域では、政府がコントロールできない場所もあります。

 国際社会は多くの支援を私たちの国に届けていますが、アフガニスタンはまだまだ貧しい国です。私たちの生活が、もうこれ以上貧しさに苦しむことがなく、治安が良くなり、危険を感じずに生活ができるようになることを願っています。

4月 15, 2010 文化、生活、習慣 |

2010年4月 1日 (木)

ヘマヤトル校の新学期

 アフガニスタンではイスラム太陽暦(ペルシア暦)を公式の暦として採用しています。3月21日はナウローズ(元旦)で、この日から1389年が始まります。そして、翌22日はアフガニスタンの新学期です。

 
 昨年末パルワン県チャリカ地区に建設をしたヘマヤトル校にも、子どもたちが初登校してきました。

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ジェンスタッフが鐘を鳴らして、授業の始まりを告げます。
 

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子どもたちは新しい教室で勉強できるようになりました。

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小さい図書室もあります。

これからも、多くの子どもたちが学べる環境を作れるよう、活動を続けます。

4月 1, 2010 文化、生活、習慣 |

4月 1, 2010 |