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2009年8月27日 (木)

大統領選挙

 8月20日は、アフガニスタンで4年ぶりの大統領選挙の投票日でした。今回の有権者数は1700万人で、投票率は40―50%とみられています。

 治安の理由上、10%の投票所は閉鎖され、残りの約6200箇所で投票が行われました。重複投票を防ぐため、投票を済ませた有権者の指にインクをつけることになっていました。そのため、反政府武装勢力は投票に行った者の指を切り落とす、と脅していましたが、女性も果敢に投票所へ行っていたようです。

 一方、JENでは治安を考慮し、投票日はカブール、チャリカ事務所ともに休日にしました。投票日前、反政府勢力の攻撃を憂慮していた現地スタッフの一人は、当日は奥さんと投票所に行き一票を投じてきたそうです。

 開票の正式な最終結果の発表は9月17日です。再選が有力視されている現職のカルザイ大統領含め、候補者が過半数を獲得できない場合、10月に決選投票が実施される予定です。選挙期間中は、アフガニスタン全土で更なる治安の混乱が予想されますが、投票日の前後に事業地のパルワン県チャリカ地区でのテロ事件の発生の報告はなく、事業にも影響が出なかったことにスタッフ一同とりあえず胸をなでおろしています。

8月 27, 2009 文化、生活、習慣 |

2009年8月13日 (木)

ネットワーク構築

  JENのアフガニスタン事業では、4月から着工された学校再建事業が順調に進んでいます。その一方、次期事業に向けて建設業者の選定も並行して行っています。

  2001年からJENはアフガニスタンでの事業を行なっていますが、2009年の現在に至るまで、建設業者の選定は、国際スタッフにとって重要かつ最も調整の難しい仕事の一つです。それは、2007年秋よりパキスタンのイスラマバードからの遠隔管理体制に移り、現在の国際スタッフがイスラマバードに赴任した時には完全な遠隔管理体制になっていたため、さらに労力を要する業務となっています。こうした事情により、アフガニスタンで業者とのネットワークを維持することは至難の業です。

  アフガニスタンでは、縁故関係者の採用依頼を受けることは少なくなく、こちらの条件に見合う業者を探すのにも一苦労です。今回は、複数の国連関連のカブール事務所から、地元建設業者をいくつか紹介していただきました。現在、その業者とお互いの要求を伝え合いながら関係構築の最中です。

  遠隔管理体制においては、自分から仕事の方法を工夫して積極的に行動しなければ、変化を起こすことはできません。これからも引き続きイスラマバードから地元業者、政府、現地の国際機関とのネットワーク作りに力を注いでいきたいと思います。

8月 13, 2009 学校修復・建設教育支援 |