大統領選挙
8月20日は、アフガニスタンで4年ぶりの大統領選挙の投票日でした。今回の有権者数は1700万人で、投票率は40―50%とみられています。
治安の理由上、10%の投票所は閉鎖され、残りの約6200箇所で投票が行われました。重複投票を防ぐため、投票を済ませた有権者の指にインクをつけることになっていました。そのため、反政府武装勢力は投票に行った者の指を切り落とす、と脅していましたが、女性も果敢に投票所へ行っていたようです。
一方、JENでは治安を考慮し、投票日はカブール、チャリカ事務所ともに休日にしました。投票日前、反政府勢力の攻撃を憂慮していた現地スタッフの一人は、当日は奥さんと投票所に行き一票を投じてきたそうです。
開票の正式な最終結果の発表は9月17日です。再選が有力視されている現職のカルザイ大統領含め、候補者が過半数を獲得できない場合、10月に決選投票が実施される予定です。選挙期間中は、アフガニスタン全土で更なる治安の混乱が予想されますが、投票日の前後に事業地のパルワン県チャリカ地区でのテロ事件の発生の報告はなく、事業にも影響が出なかったことにスタッフ一同とりあえず胸をなでおろしています。