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2009年7月30日 (木)

現地での活動には

090604_no1h_71_low  現在、アフガニスタン全土で治安の悪化が懸念されています。その中でも特に、パキスタンとの国境付近である南部と東部の治安はさらに悪化傾向にあり、支援のニーズが高いにもかかわらず、その活動を断念せざるを得ない地域も多くあります。

 外国人をターゲットにした事件はアフガニスタン全土で頻繁に起きており、現場で活動する支援関係者の安全対策は、時に大きな負担になることもあります。

 例えば、移動には防弾車を使用したり、ターゲットにされない為にルートを変更する、オフィスや住まいにも安全対策を施す、などの必要があります。こうしたことから、事業予算の立案や決定時点には予想ができなかった安全対策費が発生したり、安全対策のために時間を取られたりするため、限られた予算と事業期間内で事業を遂行することが難しくなることもあります。

 治安の問題を考えなくてはいけないアフガニスタンのプロジェクトでは、事業遂行を妨げうるこのような様々の要因のため、ジェンのスタッフも日々工夫しながら活動をしています。多くの方々の支援のもと、さまざまなリスクを抱えながら現場で働く現地スタッフの努力、またパキスタン・東京のスタッフと彼らとの連携があってこそ成り立つ支援活動です。

 今後も、アフガニスタンでの人道支援にご協力のほど、よろしくお願いいたします。

7月 30, 2009 文化、生活、習慣 |

2009年7月16日 (木)

チームワーク2

7月6日の深夜、東京本部事務局でアフガニスタン・パキスタン事業を担当するプログラム・オフィサーがイスラマバードに降り立ちました。
深夜にも関わらず空港は人で溢れており、パキスタンの暑さそして熱さを感じます。

翌日からは、既にパキスタン入りしていたアフガニスタン人スタッフ、パキスタン人スタッフを含め、「1チーム=2プロジェクト」の合言葉のもと、早速それぞれの国のプロジェクトの壁を取り払って情報交換をする会議が始まりました。
事業の進捗状況、課題、今後の戦略等の意見交換が行なわれます。普段お互い顔を見て話せていなかったこともあり、予定していた会議時間はあっという間に過ぎてゆきました。

ある晩、スタッフ全員で丘の上にあるパキスタン料理を食べに行きました。
丘の上からの夜景は一見の価値あり。時刻は21時を過ぎており、また平日でしたが、レストランには家族連れが多く、満席で活気付いていました。
おいしい料理を囲みながら、仕事以外のこともいろいろと話をしました。
ここはイスラムの国。お酒を飲みながら、というわけにはいきませんでしたが、スタッフ同士がお互いを理解する良い機会となりました。

治安の問題もあり、国際スタッフが支援現場へ行くことはかないませんでしたが、普段は日本とアフガニスタン、パキスタンと離れた地域で一緒に仕事をしているチームが、初めて顔をつき合わせて行った会議は、とても有意義でした。
今後、プロジェクトを推進していく上で良い影響を及ぼすことは間違いないでしょう。
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7月 16, 2009 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |

2009年7月 2日 (木)

チームワーク

 ジェンは現在、支援者の皆様そして日本政府の協力を得て、パルワン州チャリカで学校再建を行っています。アフガニスタンの治安が悪化の傾向にあるため、パキスタンのイスラマバードに駐在する国際スタッフ2名が、現地のアフガニスタン人スタッフとやり取りをしながら、プロジェクトを進めています。

 学校再建の現場で指揮を執るアフガニスタン人マネージャーが、7月上旬、イスラマバードへ出張することが決まりました。これに合わせ、東京からもアフガニスタン担当者がイスラマバードに出張し、めったにできない全体ミーティングを開くことになりました。

 アフガニスタンからは、隣の国パキスタンまでの飛行機が週に数便と少なく、ビザ申請手続きにも4日くらいかかります。また、東京本部スタッフの日程調整にも時間を要し、一堂に会することの難しさを感じています。

 普段はインターネット電話や携帯電話、メールなどの通信手段で、アフガニスタン、パキスタン、東京にいるスタッフが密にコミュニケーションを取り、強いチームワークのもとで活動しています。しかし、やはり顔を合わせて話をすることで、よりお互いを身近に感じることができるのだと思います。

 スタッフがフェイストウフェイスで話し合いをするというのは非常に貴重で、有意義な時間になるでしょう。関係スタッフの誰もがこの機会を待ち望んでいました。そして、このミーティングが、より強固なチームワークを生む場となることを期待しています。

7月 2, 2009 事務所・スタッフ |