「修理名人」の病
アフガニスタンでジェンのドライバーを務めるカシームは、いつも支援活動へ一番乗りします。彼は、どんな仕事にも全力で、特に大切な車の整備をおこたりません。支援地の村々へ赴くと、一日の終わりには丁寧に車を磨きあげることも忘れません。それだけではありません。事務所の発電機などの修理も得意で、私たちは彼を「修理名人」と呼んでいます。
そんな彼が先月、病に倒れました、左半身に麻痺が出ているそうです。倒れた直後、彼はパキスタンのペシャワールにある病院で治療を受け、今はアフガニスタンに戻り治療を続けています。みんな彼をおそった麻痺に驚き、心配しました。現在、彼は自宅で療養を続けており、医師によると適切な治療を受ければ、6ヶ月後には仕事に復帰できるとのことです。
カシームがジェンで働き始めて4年になります。いまや、すべてのスタッフにとってとても親しみやすく、協力的な頼れる存在です。彼の一番の友人は、今はもう帰任した元現地駐在国際スタッフです。カシームは、何度も私たちローカルスタッフに数あるエピソードを聞かせてくれます。
家族の大黒柱であり、奥さんと2人の男の子、1人の女の子と生活しています。私たちは、彼が元通りに復帰するまで、彼と家族も支えを続けるつもりです。
先日、カブール訪問しましたが、彼の不在がとても寂しく、主人のいない車を見るのはとても心が痛みました。彼の一日も早い復帰を私たちは祈っています。