衛生教育ワークショップ佳境に入りました
衛生環境が悪く、手洗いの習慣も十分でないトグベルディ村は、住民の約65%がインフルエンザや肺炎等の季節病、もしくは急性の下痢や赤痢等の感染症を患っています。事業を始める前の調査では、手洗いや身なりを清潔に保つ、汚染されていない水を飲む習慣など、基本的な病気の知識や予防方法を知らないために衛生状態に起因する病気にかかっていたことが分かりました。そこで、3日間の衛生教育ワークショップを通して、トグベルディ村の人たちに衛生についての正しい知識を身につけてもらいたいと考えました。
地元住民で構成された衛生教育管理委員会の積極的な協力を得て、学校や民家の一部を会場として提供してもらう形で、9か所にワークショップ会場を作りました。
各クラスは、衛生推進員とそのアシスタントをワークショップ会場に迎えました。生徒と教員を除くと、ほとんどの女性参加者は識字の知識がないため、紙芝居で使われる絵などを教材にワークショップを行いました。その後、石鹸や、タオル、バケツなどを参加者に配って、衛生習慣についての指導を行いました。
会場にはブハリ(アフガニスタンの伝統的ストーブ)が置かれていましたが、真冬のため、しかも、数か所の会場では、雨風を防ぐことができる程度のものだったので、会場自体はかなり寒かったです。しかし、熱意に溢れる参加者は寒さに気づかないぐらいワークショップに集中しているようでした。