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2009年1月29日 (木)

衛生教育:ようやく軌道にのりました

 パルワン州の小学校で、今年1月より衛生教育ワークショップを開始しました。

 ワークショップの対象は、トグベルディ村の生徒、教員、保護者(母親)です。これまでの文化や習慣では、女性が家の外に出ることに、村の男性は強い抵抗を抱いていました。けれども、家事を担う女性こそ、家庭内での清潔な衛生環境を保つ人です。いかにして、女性にワークショップに参加してもらうか、あの手この手を考えました。

 最初は、村の宗教指導者や保守的な人たちからの反対がありました。時には、ワークショップをボイコットするなど悲しいこともありました。しかしJENは、女性の参加者が安心してワークショップを受けられる環境を整えることに徹し、人びとを根気よく説得しました。

 その結果、各地区で権力を持つ人々との長い話し合いを繰り返し、同意が得られなかった一部の地域を除き、ようやく女性たちがワークショップに参加できるようになりました。

 

1月 29, 2009 教育支援 |

2009年1月15日 (木)

パキスタンの仲間達と大自然 その3

090115__low  チームはスカルドゥーを発った後、インダス川の源流の一つであるシガール川沿いにある村々で停車。2週間分の食料を運んでくれるポーターの人たちを、ギュウギュウ詰めのジープでピックアップしながら進みました。途中何度か、落石を避けながら進んだり、崩落ちしかけた橋を越えたり、土砂崩れなどでの通行止めなどの困難がありましたが、なんとか最後の村であるアシュコレーにたどり着きました。ここから先は、岩と氷河だけの死の大地が続いています。

 インダス川沿いの地域のほとんどは断崖絶壁で、とても人が住めそうな環境でないように見えます。しかし、ところどころ谷が開けていて、汚染されていない氷河が融けた水が注がれるところには、小さな集落があります。場所によっては、小学校の運動場ぐらいの面積しかないにも関わらず、バルーチスターンの人々は谷から水を引き、畑を作り、家畜を育て、生活を営んでいます。090115__low_2

 冬になると谷は氷雪におおわれ、気温も氷点下数十度に下がります。このような過酷な電気・水道のほとんどない地で古代から生活を営んできた人たちを眼のあたりにすると、本来、人間が持っている厳しい自然の中で生き抜くための強さというものを改めて感じずにはいられません。特にアシュコレーの自然は厳しく、冬はマイナス20度にも下がり、村の人たちは谷間から注がれる少量の飲み水とそれによって育まれた小さな森から取れる僅かな薪によって冬を越します。

 アシュコレーのキャンプ場で一晩過ごしたあと、チームは次の日の早朝に村人に見送られながら歩き始めました。

1月 15, 2009 文化、生活、習慣 |