現場の感覚
パキスタンからの遠隔管理体制を開始してから5か月目に入りました。
そんな中、一番焦りを感じるのは、現場感覚が日々薄れていくのではないか、という点です。例えば、アフガニスタンに居た時は、スタッフたちと長い時間を共に過ごしていたため、私自身も穴の開いた服やほつれたスカーフをそのまま着ていました。というのも、みなとても質素な暮らしをしているからです。
一方、イスラマバードでは、女性は華やかで鮮やかなショールや服で着飾って街を闊歩しています。男性スタッフも毎日おしゃれを楽しんでいるため、さすがに穴のあいた服ではまずいと、こちらで何着か購入しました。
ほんのちょっとの違いですが、それが積み重なっていくことで、現場にいるナショナルスタッフの苦労や悩みなどを把握できなくなること、意思疎通に大きなずれが出てくるのではないかという点に、焦りを感じています。
今は、ほぼ毎日メールやチャットや電話で連絡を取ることしかできませんが、今できる方法で前に進めるよう努力しているところです。
(写真:事務所スタッフ一同、2007年8月撮影)