« ゆめポッケの配布スタート! | トップページ | レシートにみるお国事情 »

2007年8月 9日 (木)

誇り高き人びと

この国に来て誰もが気づくのは、アフガニスタンの人たちは誇り高く、人前で恥を掻かせられることを極度に嫌うということです。
これらはJEN事務所で働くスタッフマネジメントにおいて最も気を配らなければならない点のひとつであり、同時に仕事の動機付けには欠かせない要素となっています。

JENで働くドライバーを対象としたセキュリティーワークショップを行なったとき、「武装集団に捕らわれたときは、抵抗しないであちら側の支持に従うように」と言うと、
「アフガニスタンの男にとってこれ以上の屈辱はない」と聞かされ、驚きました。

長い歴史の中で、アフガニスタンが外敵に屈したことはありません。
絶え間ない戦乱や貧困の中でも、個人や家族、国家としての尊厳は失われなかったように感じられます。
このドライバーの言葉には、ちょうど戦国時代を生き抜いた武士のような印象を受けました。

地政学上、重要な地域であるアフガニスタンは、常に大国の干渉を受け続けてきました。
約25年にわたって続いてきた内戦や、現在の状況も含めて、こうした外部的要因が民族、宗教、政治などの内部的な要素に火種をつけて起こったことは否定できません。

このアフガニスタンの人たちの誇り高き精神が民族、宗教間を越えて互いに協力していくことが、復興に欠かせない要素です。
地元の人たちから見れば「外から来た人」である私たちは、押し付けや干渉ではなく、復興を真に願い、ともに歩む姿勢を忘れてはならないと感じます。

アサヒコム「国際支援の現場から」 好評連載中!

★募金のご協力のお願い
郵振振替⇒こちら
銀行、ジャパンネットバンクからのご寄付は⇒こちら 
クレジットカードでのご寄付は⇒こちら

Afghanistan2

写真:JENアフガニスタン事務所で働く仲間たち

8月 9, 2007 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |