安全な水を届けたい、その3
飲料水供給事業の一つの目的は、衛生的な水を供給することによって様々な疾病を予防することにあります。しかしながら、衛生や健康に関する情報が格段に不足している村落部では、水がきれいになっただけですぐに疾病が予防できるとは限りません。そこでJENは、水供給システムを建設している3つの村で、女性を対象とした衛生教育のワークショップを開催しました。
アフガニスタンの村は、基本的に親類縁者の集合で成り立っていることが多いので、殆どの場合部外者を受け入れませんし、特に村の女性が外部の男性と席を同じくすることは考えられません。そこで、プログラム実施前には、各村の長老たちを集め、衛生教育の目的や内容を十分に説明した上で了解をもらうと共に、経験が豊富な女性スタッフを新たに採用して各村に派遣しました。
全ての女性スタッフが家庭を持っているため、プログラムの内容も、より女性たちに届くようなものとするために、自分の仕事や生活での経験を生かし、何度も議論や修正を行いながら作り上げていきました。
最終的には、3月末の時点で全33回のワークショップを行い、合計990名以上の女性に衛生教育を行いました。新たに建設される飲料水供給システムと共に、事業対象の村に住む人々の病気の軽減や健康増進に役立つことを願っています。
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