2005年9月29日 (木)
最初の井戸が完成!
日本政府の支援を受けて実施しているパルワン州帰還民総合支援の一環として、8月末から順次掘削を始めていた井戸の第一号がこの程完成しました。場所はパルワン州チャリカ地区バヤン・ウリヤ村のニアジと呼ばれる集落で、この井戸で80家族、約600人が安全な飲料水を飲むことが可能になります。
この集落は、チャリカ地区では珍しくパシュトゥーン人の居住地です。しかし、村のリーダーをはじめ周囲はタジク人が主流であるため、村に割り当てられる支援もなかなかこの集落には届いていません。住民は収穫した農作物を地方の軍閥から不当に徴収されるなど、厳しい生活を強いられています。安全な水を使用することができず、これまで住民は汚染された水路の水を仕方なく使用していました。
今回のJENによる支援は住民にとって予想外の出来事であったようで、掘削現場では大人から子どもまでが大勢集まって、井戸掘削機が地面を掘っていく様子を嬉しそうに眺めていたのが印象的でした。
他にも、チャリカ地区の8ヵ所で掘削を進めており、冬の到来までに20本の井戸の完成を目指しています。
2005年9月 9日 (金)
孤児院修復開始
長野県の千曲国際交流協会様のご支援により、パルワン州チャリカ市にある孤児院内の一部教室修復を開始しました。
この孤児院には約140人の子どもたちが生活し、施設内の教室で勉強しています。 しかし、6つある教室のうち、2教室の破損が激しくて使用できず、一部の生徒は屋外の木陰や宿泊施設の廊下で勉強しなければいけない状態です。従って、この2つの教室を取り壊して新たに3教室を建設し、同時に破損の激しい2つのトイレの修復を行う事になりました。この事業により、子どもたち全員が安全で快適な教室で勉強できるようになります。
この修復工事は、地元行政との手続きや資材の見積もり取得などの作業を終えた後、8月後半から本格的に始まり、現在までに壁の高さまでレンガが積み上がりました。子ども達も新しい教室ができるのが待ち遠しいようで、授業が終わった後も工事の様子を見学したり、セメントに水をかけるなど簡単な作業を手伝っている子などもいます。今後、天井の施設、ドアと窓の設置、トイレの修復などを行ない、今月中には完成する予定です。