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2004年5月27日 (木)

村人らでつくる道路と橋

013  JENは5月初めから、世界食糧計画(WFP)と協力して、カブール市から約90km北、車が通ることも困難なほど険しい山間部に位置する「アシャバ」という所で、合計17kmの道路建設と同時に橋の建設事業を行っています。この事業は、WFPの行なう"Food for Work"(フード・フォー・ワーク)事業の一環でもあり、村人たちは建設作業という労働の対価としてWFPから食糧を受け取るというしくみになっています。

 『なるべく低コストで、質の良いものを』、これは支援活動の基本ですが、活動各地の様々な現地事情もあり、とても難しいことなのです。まず、建設する橋についてカブール市内で資材調達のための市場調査から活動を開始しました。数ヶ所の工場を視察した結果、井戸用のコンクリート管を橋の建設に利用できる事がわかり、その後建設予定地を視察して、そのコンクリート管を利用した橋が適当であることを確認しました。そして、橋を利用して生活用水を常時確保したいという要望があったこと、洪水に耐えられ、しかも耐久性に富む事、将来的に住民による維持管理が容易なことなどを総合的に考慮し、構造を考え、計画図面を作ります。もちろん、実際に建設を始める前には材料の質についても、しっかり調査を行わなければなりません。
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 すでに始まっている道路建設と、こうした橋建設の調査などと平行して、WFPから食糧の配布も開始されました。道路や橋の建設コミュニティと第1回目のミーティングを行って、5月下旬からいよいよ橋の建設工事を開始します。

 橋・道路ができると、子どもたちが安全に学校に行けるようになります。早くその日が来るよう、村人たちの共同作業を全力で支援していきます。

5月 27, 2004 | | コメント (0)

2004年5月13日 (木)

カーペットセンターの女性からのメッセージ

 昨年8月からカブールのカーペットセンターで実施してきた女性自立支援事業の参加者女性から届いた、喜びの声と日本の皆さんへのメッセージをご紹介します。彼女たちは、でじゅうたん織りの職業訓練と識字教育、マネジメント研修を終了し、4月下旬にはその成果の集大成としてバザールも開催しました。

 10代の女の子から家族を抱えたお母さんまで、じゅうたんセンターではたくさんの、熱意にあふれた女性たちが今日もがんばっています。技術を身につけ、読み書きもできるようになった彼女たちが、さらに明るい未来を歩んでいけるよう、これからも応援してください!   
 
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じゅうたん織りの学習者 アルゾさん(17歳)
 『この事業のおかげで、今はほとんど指導者がいなくても絨毯を織れるようになりました。またこの6ヶ月間で、私は字の読み書きができるようになりました。半年前に初めて識字クラスに参加した時は、私は何もわからなかったのです。これも全て日本の皆様のご支援のおかげです。』

025   じゅうたん織りの指導者 ラジアさん(15歳)
 『私はこの事業でじゅうたん織りの技術者を育てるだけではなく、そうする事によって収入を得ることもできました。また、私は技術を持ってはいても字の読み書きはできませんでした。しかしこの事業では、技術者の私にも識字教育の機会が与えられて、勉強する事ができました。
この日本の皆様のご支援を、本当にありがたいと思っています。』
 

032  マネジメント研修を受けた女性リーダー          ライラさん(25歳)
 『JEN、そして日本の皆さま、アフガニスタン女性の自立のためのご協力どうもありがとうございます。アフガニスタンの女性は他の国の女性たちと同様たくさんの才能をもっているのですが、私たちには今までそれを試す機会がありませんでした。しかしJENと日本の皆さまのおかげで、私たちもできるということを世界に証明することができたと思っています。この研修に参加できて、ビジネスやマネジメントについて勉強することができました。私たちが学んだ知識や技術は本当に役立つことばかりで、これからじゅうたんセンターや女性のために貢献することができます。』

5月 13, 2004 女性自立支援 | | コメント (0)