スプーンで建設作業?!
4月から世界食糧計画(WFP)と協力して、ジェンはカブール市から約90km北にあるアシャバと地域で、合計17キロもの道路建設事業を開始しました。
アシャバは山間部にありアクセスも困難な隔離された地域で、大きなトラックや機械を運ぶこともできないため、今回の建設事業は全て手作業です。これから720人ものアシャバの住民が、3ヶ月をかけて26の村落を結ぶ道を作っていくのです。
アシャバは岩の多い斜面にあるため、それらの岩を砕いて取り除くだけでも大変な作業です。場合によってはダイナマイトで岩を壊す必要もあります。しかし普段、村人が作業に使っている道具はごくシンプルな鉄パイプやシャベルで、それも多くが工夫して作られた手作りのものです。スプーンを木の枝につけて、穴を掘っている人も見かけます。
ある場所では、道を作るのにスペースが足りなかったため、小屋を取り壊す必要がありました。小屋の持ち主は村に道ができることをとても喜んでおり、取り壊し作業を手伝っていました。それは道ができることによってアシャバ全体のアクセスが改善され、自分たちも助かることがわかっているからです。今まで教育を受ける機会のなかった女子も、安全な通学路ができることによって学校へ通えるようになります。
この道路建設事業の後に、アシャバでは橋と女子用の教室建設が始まります。早くそちらの作業にも取り掛かれるよう、今は橋と学校までの道造りに一生懸命です。特に学校に向かう道の工事には、アシャバ全村落から代表が選ばれて参加しています。そのアシャバ唯一の学校には全26の村落の子どもたちが通うことになるため、学校は皆のものであり、皆で協力するべきだという認識があるからです。JENもアシャバの人々が1日も早く道、橋、学校を完成できるよう、全力を尽くします。
4月 21, 2004 | Permalink
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