緒方貞子氏が事業を視察
前国連難民高等弁務官(UNHCR)で、現在は「アフガニスタン支援総理特別代表」の緒方貞子さんが、去る7月11日(金)、私たちの事業地・パルワン州チャリカ地区を訪問し、UNHCRとJENが共同プロジェクトとして昨年度実施した住宅再建事業をご視察されました。
この事業は、主に帰還民の方々に、住居の再建に必要な材料や技術の一部を提供し、自分たちの力で家を建て直してもらおうというものです。
今回、緒方さんにご訪問いただいた受益者のお宅は、足の不自由なお父さん、奥さん、7人のお子さんと、そしておばあさんという大家族でした。このご家族とは、ほんの15分でしたが、帰還やお子さんたちのことなど、現場重視の緒方さんらしく、ご家族みんなの間に座られ、精力的にご質問されていらっしゃいました。また、子どもたちの年齢を尋ねられて、緒方さんのご想像よりも皆、年齢が上だったので、「栄養不足だから小さいのかしら?」と、子どもたちの健康状態も気にされていました。
国連機関と一緒に活動する数少ない日本のNGOが実施するプロジェクトとして、こうして緒方さんにご視察いただいたことは、私たちも大変誇りに思っています。このJENの住宅再建事業では、UNHCRとの共同プロジェクトとして、昨年496軒を再建し、今年はジャパン・プラットフォームからの資金で150軒の再建を予定しています。