越冬支援物資配布事業報告
今年1月、ユニセフとの協力によって越冬支援物資(①越冬用子供服セット、②調理器具など、食糧以外の生活必需品のセット(以下ファミリー・パッケージ)配布事業を行いました。その完了報告をお届けします。
◆実施期間: 2002年12月15日~2003年1月31日
◆実施場所: パルワン州アシャバ地区
◆実施対象者: 事業地内21の村で、最も厳しい状況に置かれている子どもたち2,000人(男子1,273人、女子727人)へ子供服セットを、また、918家族へファミリーパッケージを配布しました。
【事業目的】
戦争による破壊が激しいうえ、交通の不便さから支援の手が行き届いておらず、厳しい生活を強いられているこの地区に住む人々へ、子ども服セットとファミリーパッケージを越冬の一助としていただくことを目的としました。
【背景】
アシャバは、チャリカ市(カブールから北へ約50キロほど)から約29キロ離れた山あいにあります。この地区はこれまでの戦闘の影響をひどく受けており、特にタリバンと北部同盟の争いではいくつかの村が焼け落ち、家々はそれ以来建て直しなどは行われていません。また、山岳地帯のため農業用の土地が少なく、人々の収入源は都市部の日雇い労働に限られています。そのため、食糧や生活用品も不足し、多くの子ども達は冬を越すための防寒着を持っていないうえ、この地域には診療所が無く、風邪をひいてもチャリカやカブールまで行かないと治療が受けられないという状況です。
【事業実施報告】
このような背景をふまえ、支援の手が届きにくいこのアシャバ地区で、JENは、2002年12月には地元の役場と協力して、支援対象となる2,000人の子どもたちと、918の家族を決定、2003年1月、ユニセフから提供された手袋やジャケット、靴下などの子ども服セットと、調理器具などの生活必需品をセットにした「ファミリー・パッケージ」の配布を行いました。
子どもたちの多くは、それまで手袋や靴下を見た事がなく、寒い冬を越すための温かいプレゼントを、とても喜んでいました。学校の数も少なく、識字率も非常に低いこの地域ですが、子どもたちやここに住む家族の人々が、少しでも冬を暖かく過ごすことが出来ることを嬉しく思うとともに、将来に希望を持ってくれることを願っています!
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