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2002年5月23日 (木)

荒れ果てた校舎

02s  アフガニスタンでは、長引く内戦や旱魃の被害を逃れるために、多くの国内避難民が学校に住みついていました。
そのため、校舎は荒れ果てていて、修復をしないと子どもたちは勉強ができません。
 JENはこのプロジェクトで、教室の屋根、窓枠や窓ガラス、トイレなどの修復を行い、勉強ができる環境を整えます。

 5月22日(水)、JENはアフガニスタン学校修復プロジェクト第一弾として、まずカブール市内のパンジャサッド・ファミリー高校(Panjasad Family High School )[ハリハナ地区] の修復に着工、着工式を行いました。
パンジャサッド・ファミリー高校には、現在223名の先生と9,330名の生徒がいて、その内、男子生徒が3,954名、女子生徒が5,376名です。03s

 この着工式の様子が、JENカブール駐在スタッフより届きました。

『着工式は本当に成功裏に終了しました。
300名ほどの女子学生が校庭に花道(?)を作ってくれ、私たちを迎えてくれました。
式はかなりの盛り上がりを見せたものと思います。
コンテナーで作られた教室とは対象的に、生徒、先生のお手製の飾りつけがされた会議室には、総勢200名ほどの関係者が集まり、アフガン教育省副大臣ザビオラさんの挨拶をはじめ、駒野大使、UNDP代表、またユニセフアフガニスタン代表もすばらしいスピーチをしてくれました。それに、学生代表で壇上に上がった女子高生は、彼女の言葉で、そして英語にてすばらしいスピーチをしました。』

5月 23, 2002 学校修復・建設教育支援 | | コメント (0)

2002年5月 2日 (木)

42の村、90%家屋が地震により破壊

 アフガニスタン北東部バグラン州ナハリン地区で3月25日夜から26日午後にかけて 起きた地震は、紛争後ようやく復興への道を歩み始めたアフガニスタンの人々の心と 生活に大きな衝撃を与える結果となってしまいました。

 JENでは地震直後からカブール事務所と、今回現地での災害緊急支援活動の コーディネーションを行っている国連アフガニスタン人道援助調整事務所(UNOCHA) と共に、被災地で不足している援助物資として毛布の配布を速やかに決定、地震直後の 3月28日朝にはJENカブール倉庫に備蓄してあった毛布の全量2,948枚をカブール空港 へ配送、その後国際治安支援部隊(ISAF)がUNOCHAと共同で被災地へ搬送しました。

 現地からの連絡によりますと、ナハリンの震源から半径15kmにある主要道路沿い42村が 破壊、ナハリン地区の90%の家屋が破壊され、その中でも60%は全壊に近いとの事です。 日中の気温は高く、地震後の埃の嵐が吹き荒れていますが、朝晩は冷え込むため毛布の 配布が急務とされています。犠牲者の数は800人とも2,000人とも言われていますが、こうした 状況の中で、さらなる犠牲者及び負傷者が予想されています。

 JENでは今後もUNOCHAとの連携により、必要な支援が必要な場所へ届けられるよう 活動を続けていきます。 

 アフガン地震募金へのご協力有難うございました。 これまでに皆様より、総額17万8千円のご支援を頂きました。今後は皆様から頂いたこの募金で現地のニーズを調査・実施して、ご報告致します。

5月 2, 2002 支援物資配布緊急支援 | | コメント (0)