2024年2月 8日 (木)

帰還民支援を含む、活動を計画しています

 昨年2023年の10月、パキスタン政府は 国内滞在に必要な公的書類を持たない人びとの国外退去を求める発表を行いました。その影響を受け、アフガニスタンに戻った「帰還民」の人びとは20241月時点で40万人を超えました。
 
 中にはパキスタンで生まれ、アフガニスタンで暮らしたことのない方も珍しくなく、40万人の内半数以上が子どもであることもわかっています。多くの方は、アフガニスタンで暮らす親戚を頼り、何とか新たに生活を始めようとしています。

 ジェンはパキスタンに隣接するアフガニスタン東部の「ナンガルハル県」を拠点に活動していますが、この地には現在約3割の帰還民の方が定住しようとしています。

 この状況を受け、新たに就学する帰還民の子どもたちへの就学キット・衛生キット等の配布、特に厳しい状況にある帰還民世帯への2か月分の食糧配布、生計を再建するための就業支援等、ジェンは、いくつかの事業を計画もしくは開始しようとしています。アフガニスタンに帰還した人びとが、またこの地で新たに明るい生活を営めるよう、微力を尽くします。

 日本では報道の機会も少なく、残念ながら知る機会も限られている状況ですが、私たちはこのような活動報告を通し、引き続き情報を発信していきます。日本から遠く離れた地での大きな出来事。ぜひ頭の片隅に置いていただけると幸いです。


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手持ちの道具でストリートフードを販売する帰還民の人びと。
このような人びとが充分な収入を得られるように支援を計画しています。

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配布食糧には、主食となる小麦粉や米の他、豆類や、現地の文化に合わせ緑茶も含む予定です。
この写真は、過去に実施した別の食糧配布事業の様子となります。

2月 8, 2024 |

2023年12月14日 (木)

たくさんの女の子に学ぶ機会を ~vol.3:環境を整え学ぶ喜びを届ける~

 3回に分けてご紹介するジェンの女子教育環境改善事業。最終回は、③学校施設整備+教育キット配布 です。 

 ジェンのページ中ほどでもご紹介のとおり、アフガニスタンでは、女性が男性の目にさらされないよう守る「パルダ」という風習/制度があります。

 国内の約半数の学校には建物がなく、62%には外壁が、33%には衛生施設がありません。今回対象の三校でもトイレや手洗い場がなく、一校は校舎自体がありませんでした。
 つまり、子どもたちは授業中、外からの視線にさらされ、トイレのない場所で一日を過ごさなければなりません。

 これがパルダの考えを重視する保護者や思春期の女の子たちにとって、学校を遠ざけてしまう理由でもありました。
 

 ジェンは各学校の外壁や衛生設備等を建設するとともに、これらを継続的に維持管理するための仕組みも整えます。

 この主体となるのが、もともと各校10名の地域代表者で組織されていた「学校管理委員会」のメンバーです。どのように資金管理を行い、効率的に維持管理すべきか、ジェンのスタッフが間に入りながら、考えて頂く機会を設けました。

 ジェンが以前実施した同様の事業で、6年経過後も、設備が適切に維持・管理されているという実績があります。今回も、設備を長く大切に守っていただけるよう、期待が膨らみます。
 

 Vol.1でご紹介の通り、今回の事業では、予想以上に多くの子どもたちが学校に通い始めてくれました。

 彼女たちには、ノートなどが入った「教育キット」を配布しました。キットを受け取った子どもたちが見せてくれる素敵な笑顔は、私たちを自然と笑顔にしてくれます。

 それは私たちだけでなく、保護者の方々も同じ。子どもが楽しく学校に通う姿が家族にとっての喜びであり、勉強自体や文房具を購入することの必要性・重要性理解につながることもあるのです。
 

 ジェンでは、教育環境を整備するだけでなく、地元の方々がその環境を維持できるよう事業を設計・実施します。
 事業実施後の状態を維持し、そして改善を続けることができると、地域内で就学機会を得ることが「あたりまえ」になり、就業機会も広がり、やりたいことを実現できる可能性も大きくなります。
 ジェンはそのように、「自らの力で未来を選べる」方を増やします。
 

 アフガニスタンの、女性や女の子を取り巻く環境はまだまだ厳しいですが、様々な地域・分野で諦めず支援を続け、少しでも多くの笑顔を届けたいと思います。引き続きあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします! 

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ハード面の整備として、学校の建物・外壁・トイレの整備と、教育キットの配布を行いました 

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新設した手洗い場には、手洗い手順もわかりやすくペイント vol.2で掲載している写真の手洗い場も、この事業でジェンが新設したものです


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ートや色鉛筆などが入った教育キットを受け取った子どもたち  


3回にわたる長編、最後までお読みいただきありがとうございました! 


ジェンは、アフガニスタンで厳しい状況にある方々を支えるため、冬募金2023を実施しています。
皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

https://jen.my.salesforce-sites.com/goencrm__projectinfo?pcd=afwinter23&_gl=1


12月 14, 2023 |

2023年11月16日 (木)

たくさんの女の子に学ぶ機会を ~vol.2:継続的な通学を目指して~

 3回に分けてご紹介するジェンの女子教育支援事業。今回は女の子の継続的な就学につながる、子どもたち・先生への各種研修の実施 についてご紹介します。

 まずは先生への研修です。アフガニスタンでは教師の58%が必要最低限の資格を持っていません。これには、教育分野での予算不足をはじめ複数の要因があります。政府が教員養成研修を実施する一方、交通費を賄えず、受講できない方も多いそうです。実際に、教育の質を心配する保護者も少なくありません。

 そこで学校の夏休み期間中、対象学校の先生へ、授業の計画から評価方法までを含む「基礎教育法」、子どものモチベーション維持や心的ストレスへの対応方法を含む「心理カウンセリング研修」を実施、能力強化を行います。いずれもVol.1でご紹介した研修と同様、参加者自身に考えていただくことを重視しています。

 夏休み明けには、子どもたちへ「爆発物回避研修」「衛生研修」を実施します。好奇心旺盛な子どもたちが、地雷・爆発物の被害に遭わないよう、不審物に手を触れない、見つけたらすぐに大人に知らせる等、適切な知識・対応を身につけてもらいます。

 また多発する水因性の下痢を減らすため、個人・公共衛生についても学びます。あわせて石鹸や爪切り、タオルなどが入った衛生キットを配布し、研修で実践したことを日常にも浸透させてもらえるよう工夫しています。

 実は、学校主体でこの二つの研修を継続実施できるよう、先生にも指導者向け研修を行っています。加えて、学校の様子が見えない家族とのコミュニケーションの一環として、学んだことを家庭でも伝え一緒に実践するよう子どもたちに呼びかけています。

 これらにより、地域内で「学校では適切な教育が提供され、身を守る術も教えてくれる」「学校・学びは子どもにとって有益だ」という認識ができ、継続的な通学に繋げることができるのです。

 いよいよ最後は 学校施設整備+教育キット配布 についてご紹介します。イスラム文化ならではの取り組みもありますので、最終回Vol.3もぜひご覧ください!

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 体調不良の多発、通学の危険性、教育の質への不安を取り除くため、各種研修を行います。

 

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 世界手洗いの日(10/15)の記念イベントを行い、研修で学んだ石鹸での手洗いを実践してみせてくれている子どもたち


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 先生への爆発物回避教育の様子。爆発物への対処法だけでなく、万が一に備えた応急措置の方法も含めて学びます。


11月 16, 2023 |

2023年10月26日 (木)

たくさんの女の子に学ぶ機会を ~vol.1:地域全体で教育への理解を深める~

  アフガニスタンでは今も学校に通えない女の子たちが250万人いると言われています。ジェンは、国内でも2番目に不就学児童の多い、ナンガルハル県の3地域で女子教育の支援事業を行っています。

 特に女の子の就学率が低く、彼女たちが質の高い小学校教育を安心して受けられるよう、女子教育の啓発活動各種研修の実施 学校施設整備+教育キット配布 という一連の事業を実施中です。今回はについてご紹介します。

 女の子が学校に通えない理由は様々ですが、その一つが、女子教育の重要性が地域の人びとに理解されない文化的要因です。そのため、まずは地域全体に影響力のある宗教指導者や長老の他、保護者等を対象に、教育の重要性に関する研修を行いました。

 実は、アフガニスタンの人びとになじみの深いイスラム教の聖典には、教育の重要性を説く節があります。決して「理解してください」と押し付けるのではなく、ジェンスタッフから該当する説を交えながら「皆さんはどう考えますか?」と問いかけ、参加者自ら考えてもらう時間としました。

 そこで考えて頂いたことをもとに、宗教指導者には、モスクでの地域住民の礼拝後に女子教育の重要性を説き、理解の輪を広げるという重要な役割を担って頂きました。また長老等にも、地域住民のコミュニティ集会で教育に関する意見交換の機会を積極的に設け、地域内での理解を根付かせる活動を行って頂きました。

 地道ではありますが、地域住民自らそして地域全体で考えるという経験が、ジェンが離れた後も子どもへの教育が守られ続ける土壌となります。

 アフガニスタンの夏休み明けの先日、3地域の学校に新たに通い始めた子どもたちは、なんと私たちの予測よりも200名も多かった、と現場からとても嬉しい報告がありました。

 地道な活動が確実に結果に繋がった手ごたえを感じながら、次回は、先生のスキルアップ、子どもや家族の健康・安全を守る②各種研修の実施 についてご紹介します。女子教育の普及とどのように繋がるのでしょうか?vol2をお楽しみに!

UNESCOLet girls and women in Afghanistan learn!
https://www.unesco.org/en/articles/let-girls-and-women-afghanistan-learn

 

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 今回は「家族やコミュニティの女子教育に対する理解の醸成」のアプローチをご紹介します。


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 研修中、宗教指導者や長老、保護者等の参加者がいくつかのグループに分かれ、女子教育について話し合いました。


 
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 礼拝後のモスク。研修を受けた指導者がたくさんの地域住民に女子教育の重要性を説いています。

 

10月 26, 2023 |

2023年9月 7日 (木)

自らビジネスを立ち上げ、貧困を脱するサポートを

 人口の97%もの人びとが貧困ライン以下で生活しているともいわれるアフガニスタン。教育や職業訓練機会へのアクセスがないために安定的に働くことも難しく、貧困から抜け出すのがより困難な状況です。

 ジェンは様々な活動を行っているナンガルハル県で、生計支援事業も行っています。求職・職業研修参加希望者を対象に、事業実施地域で需要の高い、造花や造花用花瓶の製造技術を習得できる研修を実施しました。また、すでに別分野の製造技術を習得済みの方々にも参加いただき、事業立ち上げの知識を習得できるビジネス研修も行いました。

 全研修終了後には、習得した技術を活用した事業の開始に必要な道具をお渡ししました。それらの道具の選定には、専門家だけではなく研修参加者にも加わってもらいました。それにより、実用性はもちろん、参加者のニーズに沿ったものを選ぶことができ、参加者からも喜びの声を聞くことができました。

 現在はすべての研修が終了し、ほとんどの受講者が、習得した技術を用いて自らビジネスを立ち上げ始めました。その順調なすべり出しを、ジェンの専門スタッフが引き続きサポートしています。様々な理由で自らビジネスを立ち上げないことを決めた方々も、研修先の工場での就職が決まりました。

 技術や知識を身に付け、安定した収入を得ることは、貧困から脱するための大きな一歩です。生活を良くしたいと考える人びとに寄り添い、その方々が実際に前に進むサポートができることは、私たちにとっても喜ばしいことです。今を生きるアフガニスタンの人びと、またその次の世代のためにも、引き続き活動していきます。

  

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 3か月間の製造技術研修。造花は来客のために部屋のインテリアとして、セレモニーでは車などへの盛大な飾りつけや、花嫁さんの飾りとしても使われます。(想像を超える盛大さです。ぜひ調べてみてください!)


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 技術研修を終え、ビジネス研修に参加する様子。女性も別の回に参加しました。

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 取得技術ごとに、それぞれ必要な道具を受講者と一緒に決定し、お渡ししました。

 

 

 

9月 7, 2023 生計回復事業 |

2023年7月 5日 (水)

アフガニスタン フード・フォー・ワーク事業で嬉しい報告がありました!

紛争、異常気象、新型コロナウイルス、そしてウクライナ危機に追い打ちをかけられた世界規模の食糧危機は、アフガニスタンで暮らす人々の生活にも影響を与えています。

 ジェンは、20231月末より、アフガニスタンのナンガルハル県ダラエヌール地区で、800世帯(約5,600名)の方々へ約2か月分の食糧を配布する事業を行っています。ナンガルハル県の失業者数は270万人(失業率85%)、借金のある世帯数は50万世帯と、いずれの数値も国内最悪であり、国内他地域と比べても、深刻な食糧危機下にある人びとが多くいらっしゃいます。

 この地域では農業で生計を立てる方が多く、「カレーズ(カナート)」という地下水脈を活用した、灌漑用水路を使い野菜等を栽培していました。しかしこのカレーズや水路は、度重なる洪水や地震によって土砂で埋まる等、十分に機能しなくなりました。雨水のみに頼らざるを得ないこの状況に干ばつが襲い、食糧の確保がより困難となっていました。

 そこでジェンでは、食糧を配布する800世帯のうち400世帯へは、カレーズや水路の整備作業に参加頂いて食糧を配布する「フード・フォー・ワーク」の形態をとることにしました。現在は整備作業がほぼ完了しており、約260万㎡の農地に水が引かれました。実際に、地域の人びとから野菜の生産量が増加したとの声が上がっているようです。

 

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カレーズが機能するよう、装置を使って作業を行う人々

 

 アフガニスタンでジェンの様々な事業を統括しているスタッフは、実はこれだけではないんだよ、と嬉しそうに報告してくれました。自らの力で生活をより良くできるという気づきから、カレーズ整備のために使えそうな道具や材料を持ち寄ったり、整備対象となっていなかった貯水槽を整備したりと、コミュニティによる自発的な活動が進められているとのことです。加えて、遠くまで水を汲みに行っていた女性たちも、水路により負担が軽減されるためこれらの活動に興味を持ち、働く家族を作業現場で励ますこともあるそうです。

 

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自宅近くの水路整備の様子を見に来ている女性

 

 今後もこの地域ではコミュニティ全体の生活環境の向上が期待できるため、報告を受けた私たち本部スタッフも嬉しく思うとともに、このような活動を他の地域でも実施できるよう、引き続き努めてまいります。

 

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。

7月 5, 2023 支援物資配布生計回復事業 |

2023年5月31日 (水)

アフガニスタンの「持続可能な学校給食プログラム」の様子を紹介します

ジェンは、アフガニスタンでは2001年より活動を行っています。現地の方々に対し、これまでに、水・衛生、食糧や物資の配布、学校給食、子どもの保護、学校建設、教職員の能力開発など、さまざまな分野でプロジェクトを実施してきました。

2022 5 月より、その中の一つである「持続可能な学校給食プログラム」を、WFP と提携し、アフガニスタン「ナンガルハル県」内の4つの地区で実施しました。

このプログラムは、子どもの就学率や出席率の向上、また特に子どもたちの健康と栄養の維持、そして地域住民に対する収入機会の提供を目的としています。ジェンが実施したプログラムでは、実際に子どもたちの学習意欲を高め、栄養失調を防止し、環境衛生が改善されたことにより、就学していなかったり、中退してしまったりする子どもたちを減らすことができました。また、Bread+の製造や配布において、地域内の住民や技術者に対し、パンの製造や輸送、プログラム実施後のモニタリング等、収入の機会を創出することができました。

 

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学校で配布されるBread+を受け取る子どもたち

 

第一期では、1日当たり 70,000 個以上のBread+を製造し、145 の公立学校と 308 の地域学校(Community Based Education) の子どもたちに配布しました。加えて、子どもたちが予防可能な病気にかかることを防ぐため、学校や家庭でより衛生的に生活していくための石鹸などが入った衛生キットを、一人ひとりに配布しました。

また、対象地区の1つであるクズ・クナールにおいては、対象学校の教職員や、保護者、地域のリーダーなどから成る学校管理委員会に対し、夏休みの期間を利用して、衛生と子どもの権利に関する5日間の研修を実施しました。1,150名の参加者からは、特に新型コロナウイルスの感染予防、個人、環境、食品の衛生管理と、子どもの権利条約に関して十分な理解を得ることができた、という声が上がっています。

 

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研修に参加する学校管理委員会メンバー。グループワークなども行いました。

 

アフガニスタンは現在深刻な食糧不安に直面しており、国民の半数が人道支援を必要とする状況にあります。子どもたちの教育状況と栄養を改善し、地域の雇用を生み出すことは、人道危機にあるアフガニスタンの人びとの生活と将来を支えることにつながります。ジェンは、今後もこのプログラムを実施していく予定です。

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お昼の時間にBread+を食べる子どもたち

5月 31, 2023 教育支援女性自立支援衛生教育 |

2022年12月 9日 (金)

パキスタンとアフガニスタンからJENスタッフが訪日しました。

10月、パキスタン・アフガニスタン統括責任者のアズマットと、アフガニスタン事務所長代行のハミドゥラが、それぞれパキスタンとアフガニスタンから東京本部を訪れました。

彼らが本部スタッフと、対面で仕事をするのは、数年ぶりです。事業の方向性や管理方法、どうすればより良い支援を届けられるか、支援者の方々にどのように事業の成果をご報告すべきかなど、様々な事について話し合いました。本部と現場のスタッフは、オンラインでほぼ毎日連絡を取り合っていますが、お互いの状況や思いを把握したり、やスタッフと関係を築いていくのに、対面での話し合いはとても効果的でした。

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理事と事務所にて

東京滞在中、普段ご支援してくださっている方々に感謝をお伝えするため、また、より多くの人びとにJENの活動に関心を持っていただくため、活動報告会を開催しました。

パキスタンで発生した洪水の莫大な被害の状況を、被災地を訪問し、被災者の方々から直接お話を伺ったアズマットから、現地で撮影した写真とともに説明させていただきました。

アフガニスタンの女子教育や水衛生事業についても、現地で事業を率いるハミドゥラから、子ども達の笑顔の写真とともに紹介させていただきました。アフガニスタンの困窮する状況と、今後も続く様々な人道支援ニーズについても関心を持っていただけたのではないかと思います。

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活動報告会の様子。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

滞在中は、毎日、支援者の方々へのご報告や内部での会議が目白押し、お昼休憩でさえもバタバタで、朝から晩まで大忙しの2人でした。そんな中でも、アズマットは大好物の梅干しを、ハミドゥラは美味しいドリップコーヒーを堪能していました。

タイトなスケジュールの中、移動中や隙間時間に、パキスタン、アフガニスタンの文化や食べ物、各事務所のスタッフに関する素敵なお話しを2人から聞く事ができ、本部スタッフも貴重な時間を過ごす事ができました。

アズマット、ハミドゥラをはじめ、本部スタッフ一同、事業の管理方法を見直したり、コミュニケーションをより円滑に行う方法を追及できたことで、今後さらに質の高い事業を実施する事が出来ると考えております。引き続きJENの活動への温かい応援をいただけますと幸いです。

 

12月 9, 2022 事務所・スタッフ研修スタッフ来日活動報告会 |

2022年11月 4日 (金)

10月15日に「世界手洗いの日」イベントを開催しました。

ナンガルハル県の3つの小学校から、生徒200人をはじめ、学校の先生、地域や政府関係者の皆さまを集めて、「世界手洗いの日」を祝福しました。

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JENスタッフが手洗いの重要性についてお話ししています。

 

ユニセフが定めた「世界手洗いの日」は、世界のあらゆる所で、手洗いの大切さと、生活への影響を再確認する機会となっています。アフガニスタンには、石鹸を使った手洗いの仕方やその重要性を知らない人びとや、石鹸を買う事が出来ない人びとがたくさんいます。これにより、下痢が引き起こされ、子どもたちは学校に行けなくなったり、おとなでも働きに出る事が出来なくなってしまうことがあります。

JENは、子どもたちが手洗いに関心を持てるようなイベントを企画し、開催しました。JENスタッフは、正しい手洗いの方法を説明し、衛生に関する啓発を行いました。宗教指導者により、イスラム教の聖典でも、衛生や、手洗いについて説かれている事を紹介し、コミュニティの手洗いについての意識を高める事ができました。

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正しい手洗いの仕方を実践を通して学んでいます。

 

楽しんで学習してもらうため、生徒たちは、手洗いに紐づけた寸劇を披露しました。手洗いをせずに病気になってしまった子ども、医者、先生の役を演じ、石鹸を使った手洗いが病気を妨げる重要な役割を果たす事を、学習しました。また、手洗いや衛生に関する絵を描いてもらい、参加者の前で発表してもらいました。また、衛生に関するクイズに答える事が出来た生徒たちに石鹸を渡しました。

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手洗いについて描いた絵をお披露目しています。

11月 4, 2022 教育支援支援物資配布水衛生環境改善衛生教育 |

2022年9月 2日 (金)

水衛生事業が無事に完了しました

アフガニスタンのナンガルハル県で、8,000人以上の人びと(1,205世帯)に安全な水と衛生知識をお届けする事業が、85日に無事完了しました。今回は国内避難民の方々や、かつて難民だった帰還民の方々が暮らす居住区で、この事業を実施しました。この居住区では、2014年以降は治安の悪化等を理由に、ほとんどの支援団体が撤退してしまい、ニーズが高いにも関わらず、支援が届いていませんでした。

ここでは安全な水へのアクセスが乏しく、女性や子どもたちが毎日長時間かけて、必ずしも安全ではない水を汲みに行っていました。更には戸外排泄が一般的であったため、子どもたちを中心に、下痢などの症状も頻繁に見られました。事業開始時には、地域の方々の衛生知識はとても低かったのですが、衛生教育後にはお伝えした知識や習慣をしっかりと習得していただいたことが確認できました。この習慣を継続し、JENが建設した井戸と給水所をきちんと管理していただけるよう、事業の早い段階で地域の方々を中心に、井戸管理委員会を設立していただきました。自らの力でこの事業の効果を持続していけるよう、委員会の方々には、井戸管理のための知識や技術も身に着けていただきました。

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事業地は山に囲まれた場所に位置しています。
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太陽光発電を活用して、深井戸から
貯水槽に水を汲み上げます。

先日、JENの水衛生事業の効果が、事業終了後にも継続していることが確認できる報告が、現地から届きました。2021年11月に同様の事業が完了した、同県パチルワアガム地区アオバキル村の状況です。同地区では、アフガニスタンの他の多くの地域と同じく、コレラが疑われる下痢症状がこの夏、蔓延しているそうです。しかし、私たちが衛生教育を実施したアオバキル村では、そのようなケースは確認されていないとのこと。これはおそらく、住民の方々が安全な水を手に入れられたこと、また衛生教育で身に付けた知識を、継続して実践されていることが功を奏していると考えられます。

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アオバキル村の井戸管理委員会のリーダー

JENが建設した深井戸と給水所も、井戸管理委員会の適切な管理により、問題なく稼働しています。周囲の村の井戸は、干ばつの影響で干上がってしまったため、アオバキル村の方々は、この深井戸の水を周囲の方々と分け合っているとのこと。

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井戸と給水所を正式に譲渡し、地域の方々に
維持管理を担っていただきます。

サポーターのみなさまのご支援により、JENの事業は確実に成果を上げています。ただ、現地のニーズはとても大きく、支援を必要とする人びとがまだ多くいらっしゃるのが現状です。一人でも多くの方に、効率的で効果的な事業をお届けできるよう、活動を継続していきます。

9月 2, 2022 水衛生環境改善 |