2021年7月12日 (月)

新しいスタッフをJENにむかえました!

女子教育に関する新しい事業の開始に伴い、JENでは16人の新しいスタッフをむかえました。新スタッフは、アフガニスタンの厳しい状況にある方々の自立を支えたいという熱意と、それを十分活かせるスキルを持っており、今まで以上に強力になった新生チームでより良い活動が期待できます。 先日行われたオリエンテーションでは、事務所長がJENのミッションや方針について新しいメンバーと共有しました。

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新メンバーを交えてオリエンテーション

さて、日本では蒸し暑い日が多くなり、夏はもう目の前のように感じます。実はJENの事務所があるジャララバードには、もう本格的な夏が到来したようです。夜7時なのに41度もあり、日中は44度になる時もあるそうで、現地スタッフは「とっても暑い!」と言っていました。 そんな中、暑さをしのぐために現地の人びとがよく食べるものがあるそうです。それは日本の人びとにもなじみ深いスイカです。ジャララバードで収穫されたスイカを事務所でも食べているのだと、事務所長が教えてくれました。

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新しく始まった事業の打ち合わせ風景。階段の上には例のスイカが。

そして、ジャララバード事務所では現地政府機関のご協力により、メンバー全員の新型コロナ感染症の予防接種が行われました。もう十年以上注射針を目にしていないという、注射嫌いなスタッフもいる中で、無事一回目の摂取を終えました。 現在進んでいる事業の中では、新型コロナ感染症の予防も含めた衛生知識の啓発教育を、220世帯の人びとを対象に実施中です。予防対策の継続とワクチン接種の進行で一刻も早く収束に近づけると良いですね。


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ジャララバード事務所でのワクチン接種

 

村の子どもたちが学校へ行けるようになりました!
4月に完了した、安全な飲み水を確保し、衛生知識を村の人びとに伝える事業において、新たな報告がありました。井戸と給水所が新たに家の近くに建設された事で「水汲みに時間を取られなくなったので、子どもが学校に行ける」という声が多くあがりました。実際に、地域の水管理委員会のリーダーが調査を行ったところ、すでに57人の子どもたちが学校に通い始めたとのことです。
以前は生活に必要な水を確保するために女性や子どもが主体となり、何キロも何時間もかけて汲みに行っていました。 本来学校に通える年齢の子どもも、水汲みを優先させなければなりませんでした。
こうして、JENの事業により子どもたちが学校へ行けるようになり、より持続可能な未来に繋がるポジティブな報告を受けるのはとても嬉しいことです。引き続き、新たなチームの様子もこちらでご報告していきます。

7月 12, 2021 事務所・スタッフ |

2021年6月 4日 (金)

井戸と給水所が完成し、こんな風に生活が変わりました。

アフガニスタンのナンガルハル県で実施していた水衛生環境改善支援にて、井戸と給水所が完成し、譲渡式が行われました。セレモニーでは、井戸管理委員会(WMC)のメンバーへ、記念品のターバンや井戸や太陽光パネルの維持に必要な工具が贈呈されました。今後は、WMCが主体となり、住民から集めた管理費をもとにして井戸の管理と運営を行っていきます。

井戸と給水所の建設により、村の人々の生活には前向きな影響が出ています。以前は、村の住民の方々は家から遠く離れた(多くの場合3km以上)小川や井戸まで一日に何度も往復し、一日の大半の時間を利用して生活に必要な水を確保していました。子どもや女性が主体で水汲みが行われる事が多いため、学校に行く事ができなかったり、仕事や家事を犠牲にする事がやむを得なかったりという状況でした。5km程離れた不衛生な水汲み場に毎日行っていた方もおられましたが、給水所がコンパウンド内に建設されたことで、空き時間が増えて農産物の栽培に力を入れる事ができる、と喜んでおられました。

子ども達は学校やモスクへ行けるようになり、クリケットやバレーボールをして遊ぶ時間もできました。大人たちからは、今は街で働く時間ができ、家族のために食料を確保できるようになった、家事、育児や授乳に専念できる、といった声もあります。家庭菜園、家畜や手芸で収入を得られるようにもなった方々もいらっしゃいます。

また、安全な水と石鹸を使った手洗い、正しい衛生知識のおかげで下痢が減り、合わせて新型コロナ感染症の対策もお家でできるようになり、衛生環境の改善により健康になったと感じている方もいらっしゃいます。元々、生活物資の少ない国内避難民の方々は、JENが配布した水タンクにより安全な水を家で確保できて、助かっているとおっしゃっていました。

これまでは水源が遠く離れていて、村の人々の生活に様々な支障が出ていましたが、井戸と給水所の新設により日々の中に余裕が生まれ、衛生知識の向上により健康状態も改善し、今後の自立した未来に繋がるたくさんの可能性が出てきたようです。

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汲み上げの原動力となる太陽光パネルと完成した貯水タンク

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井戸と給水所の維持管理の為の講習

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WMCによる自主的な清掃活動

6月 4, 2021 水衛生環境改善 |

2021年4月27日 (火)

今までの人生で石鹸を使った覚えは無い。<参加者インタビュー>

サマルさん[43歳・男性]

場所:チャパルハル地域グルダラ村

「水衛生事業のスタッフから、初めて石鹸の話を聞いた時は、そんな物生きていて一度も使った事が無いと思いました。」

今回インタビューにてお話し頂いたのはサマルさん。2人の奥様、6人の息子さん、4人の娘さんという合計13人の家族を率い、ジェンの給水施設建設現場の隣にお住まいです。サマルさんは、2020年9月より開始された4のセッションに渡るジェンの衛生教育で知識を身に着けたいと意気込んでおられました。

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サマルさんのインタビューの様子。2021年3月24日

サマルさん「不衛生な水が衛生になるようにろ過する方法、手洗いが重要な日頃のタイミング、身の回りの衛生や環境を配慮した口腔と食品衛生について学びました。」

質問「石鹸など聞いたことがないとお聞きしましたが、本当ですか?」

サマルさん「いえ、石鹸の事は聞いたことがありましたが、貧困と衛生知識の欠陥により、人生で一度も使った事がありませんでした。ですが、今回の衛生教育のと衛生キットを受け取って以来、日頃から新たな習慣を付け、毎日石鹸を使うようにしています。」

質問「貧困状況の残る生活が続く中で、石鹸を優先して購入する事はやはり経済的に難しいと考えられますか?」

サマルさん「いえ、今はJENが供給してくれた衛生キット(石鹸5個、爪切り1個、歯磨き粉3個、歯ブラシ6個、トイレットペーパー3個、ティッシュ2箱、タオル2枚、生理用ナプキン1パック、21Lの水タンク)を使用しています。それに、使い終わった後も石鹸は買い足すつもりです。特に石鹸を使った手洗いの重要性と効果は、下痢や水が原因の病気の発症が減った事によって痛感し、従来起こっていた体への悪影響も不衛生な環境が原因である事を理解しました。」

サマルさんがお住まいの地域では石鹸を使った手洗いの習慣がなかったため、下痢や水を介して発症する病気になる方々が大変多く、特に子どもたちは学校に行く事が困難になるなど、生活への支障をきたしています。

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食器にかぶせられたネットは虫による病気の繁殖を防ぎます。

サマルさん「衛生教育、衛生キットの供給、さらにコンパウンドごとに繋がれた水道管の設備による安全な飲み水の確保をして頂き、日本の皆様には大変感謝しております。これにより、病気になる回数が減り、これまで費やしていた医療費の節約も出来るようになります。」

サマルさん「JENには私たちの村で人材育成を通して雇用を促す生活支援プログラムも実施して頂きたいです。迅速な対応をありがとうございました。」

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新たにサマルさんのお家の前に建設された給水所

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新たに建設されたトイレの様子

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サマルさん一家がお住まいの家

4月 27, 2021 水衛生環境改善 |

2021年3月29日 (月)

チャパルハル地区での水衛生事業が進んでいます

2020年9月末に開始した水衛生事業が、いよいよ終盤に近づいてきました。本日は事業の進捗状況をお伝えします。

この事業では、井戸とそこから汲み上げた水を貯める貯水槽、そして給水所を建設します。掘削した井戸水の水質安全性も確認され、貯水槽の建設も間もなく完了を迎えます。あとは住民の方々の住居近くに設置する給水所と、それらを貯水槽と繋ぐ配管の敷設が完了すれば、安全な飲料水に容易にアクセスできるようになります。

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貯水槽も完成間近です!

この事業のもう一つの大きな柱は、衛生教育です。今まで住民の方々があまり意識・認識していなかった公衆衛生の重要性や、新型コロナの流行で今まで以上に重要になっている、石鹸を使った適切な手洗いの必要性を、アフガニスタンの文化的背景に沿った形でお伝えしました。そして、お伝えしたことを実践していただけるように、石鹸や歯ブラシ、水タンクなどが入った衛生キットを各世帯にお渡ししました。

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衛生教育で学んだことを実践していただくための衛生キット配布の準備

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研修終了後に衛生キットをお渡しし、中身を全員で確認しました

衛生教育は全4回に渡るセッションでしたが、その完了を待たずして住民の方々の意識や行動に変化が現れてきました。今までしていなかった、自宅の敷地内の清掃やトイレの建設に着手し始めましたと教えてくださる方々が出てきたのです。

この事業は4月頃完了する予定です。完了後の状況も、またこちらでご報告していきます。

3月 29, 2021 水衛生環境改善 |

2021年2月 2日 (火)

越冬支援のモニタリングを実施しました

アフガニスタン東部豪雨・鉄砲水災害支援として、12月上旬、78世帯の家を失われた方々に越冬支援物資をお渡ししました。 それから一週間後に、物資を受け取られた25世帯のご家庭を訪問し、問題や使用上の疑問点等がないかを確認しました。サンダリは炭を使う暖房器具のため、火傷や火事などの事故が起きないよう、使用上の注意を配布の時に説明しましたが、正しく理解いただいているか、実際に着火の手順を見せていただきながら確認しました。

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訪問した全ての世帯で、配布物資が活用されていて、品質にも満足いただけていることが確認できました。

チャリカでは、最低気温が氷点下まで下がる日々が続いています。今回のこのご支援が、家を失われた方々が厳しい冬を乗り越え、生活を再建していくための支えになることを祈っています。

2月 2, 2021 緊急支援 |

2020年12月15日 (火)

コロナ禍での今年のゆめポッケ事業

新型コロナの影響もあり、今年のゆめポッケの配布準備は大急ぎで実施しました。いつ学校が再び閉鎖されてもおかしくない状況だったためです。113日に開始し、117日までの5日間で6,241個の配布を完了させました。

一度目の閉鎖の影響で、再び学校に行くのが面倒くさいと感じていた子どもたちもいたようですが、ゆめポッケの話を聞くと、積極的に授業に参加するようになり、ポッケはいつ届くの?と先生に嬉しそうに聞いていたそうです。

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袋の開け方を伝える様子

今年の配布では新型コロナ感染症予防の観点から、ゆめポッケ配布と合わせて、手の洗い方や重要性を伝える衛生教育も実施することにしました。


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衛生教育の様子

ポッケを受取った子どもたちとても喜んでくれ、中に入っていたものを友達と見せ合いっこしていました。いくつかの学校では、ポッケを送ってくれた日本の子どもたちへの感謝の気持ちと友情の印にと、絵を描いてくれました。

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ゆめポッケを受け取った子どもたちの様子

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ゆめポッケを開けたときの子どもたちの様子

絵を描くのが大好きな2年生の女の子は、24色のクレヨンやぬいぐるみが入ったポッケを受取り、「たくさんの色がそろったクレヨンを持つのが夢だったの!」と言ってはしゃいでいたそうです。「もらった文房具やぬいぐるみは(いつも一緒に遊んでいる)お姉ちゃんと一緒に使うけど、このクレヨンは私の宝物。冬休みの間ずっとこれでお絵かきするの!」と嬉しそうに話してくれました。

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ゆめポッケに入っていた色鉛筆で絵を描いて、見せてくれた時の様子

▼アフガニスタン担当の職員からのメッセージ

今回ゆめポッケをお渡しした子どもたちは、アフガニスタンの中でも経済的に厳しい状況にある地域に住んでいます。学校で学ぶために最低限必要な鉛筆やノートなどの費用を賄えないこともあると言います。

そんな環境で、文房具やおもちゃを受取った子どもたちが話してくれるのは「将来は数学の先生になって、この国のためになりたい。」、「たくさん勉強してお医者さんになりたい。」と言った内容。そして親御さんが話してくれるのは「私は貧しさと内戦の影響で勉強を続けられませんでした。なので、子どもたちを学校に通わせ、よりよい生活をさせてやるというのが私の夢です。」と言った内容。

そんな彼らの夢が現実に近づくために欠かせないのが、教育だと私は考えます。その教育の推進に貢献することが、彼らの夢の実現、ひいては平和な未来につながると信じています。

12月 15, 2020 教育支援 |

2020年10月 8日 (木)

ゆめポッケが、パルワン県チャリカの町に到着

2005年からJENがアフガニスタンパルワン県で続けているプロジェクト、ゆめポッケ。

おもちゃや文房具を詰めた‘ゆめポッケ’が、今年も日本からパルワン県チャリカの町に到着しました!

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10月 8, 2020 支援物資配布 |

2019年10月16日 (水)

アフガニスタンにおける生計手段調査

JENは、アフガニスタンの東部地区、特にジャララバードとその周辺地区を対象に、女性エンパワメント事業を行う計画を立てています。このプログラムの目的は、女子児童に教育の機会を提供すること、また就学後の女性に生計手段を創出することです。

就学後の女性の生計手段については、詳細な調査を通して明らかになります。そこで積極的に就学後の女性に携わっている民間セクターと協力して近い将来に3-4の実行可能な生計手段を持てるようになる事に焦点をおいて生計手段に関する調査することにいたしました。民間セクターとより結び付くことによって、必要とされるスキルや効果的な研修などの構築に役立てます。この活動を持続的に行っていくことでアフガニスタンの女子児童が自分の人生の主人公となれるように力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようになることを目指します。

このプロジェクトでは、民間セクターと密接に協力し詳細な調査を行うため、地域の生計専門家をパートナーとして参加してもらうことになりました。民間セクターの実務者は、小さなビジネスや産業従事者、女性起業家、政府役人、人道支援組織の職員を含みます。

就学後の女性の生計手段の選択にあたり、次の2点に留意します。

  • 生計手段の機会が文化的に適切である
  • 女性起業家によってすでに検証され成功していること

成功している地方の女性起業家の経験から有益なことを学び、彼らの生計手段やビジネスのタイプ、モデルケースに追従できるよう、彼らと密接に協力していくことを希望しています。今後の展開につきましては、ニーズ調査の後に明らかになりますが、生計手段の選択肢には、情報技術に関連するトレーニング、ビジネスデザインやその運用、地域の産業に訓練された労働者の提供、教育アカデミーの経営や関連する備品の準備も含みます。

10月 16, 2019 女性自立支援 |

2019年6月24日 (月)

ゆめポッケを受け取ったお子さんへインタビュー

ゆめポッケを受け取った子どもたちにインタビューを行いました。
動画をご覧ください。

▼アフマッドくんにインタビュー

▼アズナちゃんにインタビュー

6月 24, 2019 教育支援 |

2019年4月26日 (金)

ゆめポッケを受け取った少女とその親御さん

2019年4月にゆめポッケの配布をアフガニスタンパルワン県内にて実施いたしました。
配布後、インタビューが出来ました。

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ゆめポッケを受け取った小学2年生の女の子とその父親

父親は、チャリカ市場の店の販売員をしています。
村の大多数の人は貧しく、彼もその一人だと言っています。
給料がとても少ないので家計は厳しく、子どもの勉強に必要な文房具やバッグを買ってやることができません。また勉強を続けさせるために友達や親戚に借金をしなくてはなりません。
子どもにはたくさん勉強をして、国のために貢献できる人になってほしいと思っています。
女の子も男の子と同様に教育を受けるべきであり、女の子を高校に行かせないのは良くないことだと考えています。
彼は村の近くに小さな農地を持っていますが、もし子どもの教育のために必要なら、その土地を躊躇せず売るつもりです。
今日、子どもがゆめポッケを受け取りました。彼女の喜びようは言葉になりません。
彼女は元々学校や勉強が大好きですが、ゆめポッケをもらって、もっと好きになるでしょう。
日本はとても安全な国だと知っていますし、人々はとても親切でフレンドリーだと聞いています。JENの日本人のスタッフの方々とは10年前にチャリカでのミーティングでお会いし、とても印象に残っています。私の子ども、そのクラスメート、そしてすべてのアフガニスタン人を代表して、私達のことを忘れないでくださっている日本とその子どもたちに感謝いたします。

4月 26, 2019 支援物資配布 |