2021年3月29日 (月)

チャパルハル地区での水衛生事業が進んでいます

2020年9月末に開始した水衛生事業が、いよいよ終盤に近づいてきました。本日は事業の進捗状況をお伝えします。

この事業では、井戸とそこから汲み上げた水を貯める貯水槽、そして給水所を建設します。掘削した井戸水の水質安全性も確認され、貯水槽の建設も間もなく完了を迎えます。あとは住民の方々の住居近くに設置する給水所と、それらを貯水槽と繋ぐ配管の敷設が完了すれば、安全な飲料水に容易にアクセスできるようになります。

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貯水槽も完成間近です!

この事業のもう一つの大きな柱は、衛生教育です。今まで住民の方々があまり意識・認識していなかった公衆衛生の重要性や、新型コロナの流行で今まで以上に重要になっている、石鹸を使った適切な手洗いの必要性を、アフガニスタンの文化的背景に沿った形でお伝えしました。そして、お伝えしたことを実践していただけるように、石鹸や歯ブラシ、水タンクなどが入った衛生キットを各世帯にお渡ししました。

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衛生教育で学んだことを実践していただくための衛生キット配布の準備

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研修終了後に衛生キットをお渡しし、中身を全員で確認しました

衛生教育は全4回に渡るセッションでしたが、その完了を待たずして住民の方々の意識や行動に変化が現れてきました。今までしていなかった、自宅の敷地内の清掃やトイレの建設に着手し始めましたと教えてくださる方々が出てきたのです。

この事業は今月(4月)完了する予定です。完了後の状況も、またこちらでご報告していきます。

3月 29, 2021 水衛生環境改善 |

2021年2月 2日 (火)

越冬支援のモニタリングを実施しました

アフガニスタン東部豪雨・鉄砲水災害支援として、12月上旬、78世帯の家を失われた方々に越冬支援物資をお渡ししました。 それから一週間後に、物資を受け取られた25世帯のご家庭を訪問し、問題や使用上の疑問点等がないかを確認しました。サンダリは炭を使う暖房器具のため、火傷や火事などの事故が起きないよう、使用上の注意を配布の時に説明しましたが、正しく理解いただいているか、実際に着火の手順を見せていただきながら確認しました。

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訪問した全ての世帯で、配布物資が活用されていて、品質にも満足いただけていることが確認できました。

チャリカでは、最低気温が氷点下まで下がる日々が続いています。今回のこのご支援が、家を失われた方々が厳しい冬を乗り越え、生活を再建していくための支えになることを祈っています。

2月 2, 2021 緊急支援 |

2020年12月15日 (火)

コロナ禍での今年のゆめポッケ事業

新型コロナの影響もあり、今年のゆめポッケの配布準備は大急ぎで実施しました。いつ学校が再び閉鎖されてもおかしくない状況だったためです。113日に開始し、117日までの5日間で6,241個の配布を完了させました。

一度目の閉鎖の影響で、再び学校に行くのが面倒くさいと感じていた子どもたちもいたようですが、ゆめポッケの話を聞くと、積極的に授業に参加するようになり、ポッケはいつ届くの?と先生に嬉しそうに聞いていたそうです。

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袋の開け方を伝える様子

今年の配布では新型コロナ感染症予防の観点から、ゆめポッケ配布と合わせて、手の洗い方や重要性を伝える衛生教育も実施することにしました。


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衛生教育の様子

ポッケを受取った子どもたちとても喜んでくれ、中に入っていたものを友達と見せ合いっこしていました。いくつかの学校では、ポッケを送ってくれた日本の子どもたちへの感謝の気持ちと友情の印にと、絵を描いてくれました。

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ゆめポッケを受け取った子どもたちの様子

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ゆめポッケを開けたときの子どもたちの様子

絵を描くのが大好きな2年生の女の子は、24色のクレヨンやぬいぐるみが入ったポッケを受取り、「たくさんの色がそろったクレヨンを持つのが夢だったの!」と言ってはしゃいでいたそうです。「もらった文房具やぬいぐるみは(いつも一緒に遊んでいる)お姉ちゃんと一緒に使うけど、このクレヨンは私の宝物。冬休みの間ずっとこれでお絵かきするの!」と嬉しそうに話してくれました。

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ゆめポッケに入っていた色鉛筆で絵を描いて、見せてくれた時の様子

▼アフガニスタン担当の職員からのメッセージ

今回ゆめポッケをお渡しした子どもたちは、アフガニスタンの中でも経済的に厳しい状況にある地域に住んでいます。学校で学ぶために最低限必要な鉛筆やノートなどの費用を賄えないこともあると言います。

そんな環境で、文房具やおもちゃを受取った子どもたちが話してくれるのは「将来は数学の先生になって、この国のためになりたい。」、「たくさん勉強してお医者さんになりたい。」と言った内容。そして親御さんが話してくれるのは「私は貧しさと内戦の影響で勉強を続けられませんでした。なので、子どもたちを学校に通わせ、よりよい生活をさせてやるというのが私の夢です。」と言った内容。

そんな彼らの夢が現実に近づくために欠かせないのが、教育だと私は考えます。その教育の推進に貢献することが、彼らの夢の実現、ひいては平和な未来につながると信じています。

12月 15, 2020 教育支援 |

2020年10月 8日 (木)

ゆめポッケが、パルワン県チャリカの町に到着

2005年からJENがアフガニスタンパルワン県で続けているプロジェクト、ゆめポッケ。

おもちゃや文房具を詰めた‘ゆめポッケ’が、今年も日本からパルワン県チャリカの町に到着しました!

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10月 8, 2020 支援物資配布 |

2019年10月16日 (水)

アフガニスタンにおける生計手段調査

JENは、アフガニスタンの東部地区、特にジャララバードとその周辺地区を対象に、女性エンパワメント事業を行う計画を立てています。このプログラムの目的は、女子児童に教育の機会を提供すること、また就学後の女性に生計手段を創出することです。

就学後の女性の生計手段については、詳細な調査を通して明らかになります。そこで積極的に就学後の女性に携わっている民間セクターと協力して近い将来に3-4の実行可能な生計手段を持てるようになる事に焦点をおいて生計手段に関する調査することにいたしました。民間セクターとより結び付くことによって、必要とされるスキルや効果的な研修などの構築に役立てます。この活動を持続的に行っていくことでアフガニスタンの女子児童が自分の人生の主人公となれるように力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようになることを目指します。

このプロジェクトでは、民間セクターと密接に協力し詳細な調査を行うため、地域の生計専門家をパートナーとして参加してもらうことになりました。民間セクターの実務者は、小さなビジネスや産業従事者、女性起業家、政府役人、人道支援組織の職員を含みます。

就学後の女性の生計手段の選択にあたり、次の2点に留意します。

  • 生計手段の機会が文化的に適切である
  • 女性起業家によってすでに検証され成功していること

成功している地方の女性起業家の経験から有益なことを学び、彼らの生計手段やビジネスのタイプ、モデルケースに追従できるよう、彼らと密接に協力していくことを希望しています。今後の展開につきましては、ニーズ調査の後に明らかになりますが、生計手段の選択肢には、情報技術に関連するトレーニング、ビジネスデザインやその運用、地域の産業に訓練された労働者の提供、教育アカデミーの経営や関連する備品の準備も含みます。

10月 16, 2019 女性自立支援 |

2019年6月24日 (月)

ゆめポッケを受け取ったお子さんへインタビュー

ゆめポッケを受け取った子どもたちにインタビューを行いました。
動画をご覧ください。

▼アフマッドくんにインタビュー

▼アズナちゃんにインタビュー

6月 24, 2019 教育支援 |

2019年4月26日 (金)

ゆめポッケを受け取った少女とその親御さん

2019年4月にゆめポッケの配布をアフガニスタンパルワン県内にて実施いたしました。
配布後、インタビューが出来ました。

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ゆめポッケを受け取った小学2年生の女の子とその父親

父親は、チャリカ市場の店の販売員をしています。
村の大多数の人は貧しく、彼もその一人だと言っています。
給料がとても少ないので家計は厳しく、子どもの勉強に必要な文房具やバッグを買ってやることができません。また勉強を続けさせるために友達や親戚に借金をしなくてはなりません。
子どもにはたくさん勉強をして、国のために貢献できる人になってほしいと思っています。
女の子も男の子と同様に教育を受けるべきであり、女の子を高校に行かせないのは良くないことだと考えています。
彼は村の近くに小さな農地を持っていますが、もし子どもの教育のために必要なら、その土地を躊躇せず売るつもりです。
今日、子どもがゆめポッケを受け取りました。彼女の喜びようは言葉になりません。
彼女は元々学校や勉強が大好きですが、ゆめポッケをもらって、もっと好きになるでしょう。
日本はとても安全な国だと知っていますし、人々はとても親切でフレンドリーだと聞いています。JENの日本人のスタッフの方々とは10年前にチャリカでのミーティングでお会いし、とても印象に残っています。私の子ども、そのクラスメート、そしてすべてのアフガニスタン人を代表して、私達のことを忘れないでくださっている日本とその子どもたちに感謝いたします。

4月 26, 2019 支援物資配布 |

2019年2月12日 (火)

アフガニスタンの芸術と文化:パート2

非常に厳しい治安状況に関わらず、アフガニスタンの人々は様々な大切な行事の間に自分たちの伝統を追及しています。お祝い事の慣習の一つとして、「アタン ダンス」があります。アフガニスタンが起源で、このダンスはこの地で有名であるだけでなく、パキスタンのパシュトゥーン地域でも有名です。アタンは、アフガニスタンの国のダンスで、パシュトゥーン文化と共に、この地域の大部分で人気がありますが、他の地域の人々も踊ります。通常人々は、結婚式、婚約の際、大学の卒業式のお祝いの際、あらゆる種類の優勝の際に、踊ります。

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スタッフみんなでチャレンジ

踊る人達は、太鼓、ラバブ(アフガニスタンの芸術と文化:パート1ご参照)、ハルモニウム(オルガンに似ている)とタブラと呼ばれる小さなドラムの音と共に輪になって踊ります。彼らはいつもゆっくりとはじまり、その歩調とダンスの速度は少しずつ上がっていきます。伝統的に、踊る人たちは長い髪を伸ばすべきです。なぜなら、ダンス中、彼らは自分たちの頭を振る必要があり、それはこのダンスにおけるリズムの印であるからです。でも、アタンダンスを踊る人全てが髪を伸ばす必要はありません。頭を振りながら、彼らはグループで 一歩ごとに手をたたきます。

共に男性と女性が踊りますが、しきたりのため、男性の前で女性は踊る事ができません。そのため、女性は女性の前だけでグループで踊ります。この踊りは、とても日常的なので、人々の多くがその基本的なルールを知っていますが、少し練習が必要です。簡易宿泊所に住んでいる学生たちは家族と離れて生活しているので、ハッピーな気持ちを持続するために、大抵毎週アタンダンスを踊っています。

2月 12, 2019 文化、生活、習慣 |

2019年1月22日 (火)

アフガニスタンの芸術と文化:パート1

アフガニスタンを訪れたことのない人々にとっては、そこは自然災害、戦争、紛争の場所というイメージが強く、世界で最も住むのが難しい場所のひとつと思われがちかもしれません。

 

一方で、アジアからヨーロッパ、中央アジアへの玄関口であり、昔から「シルクロードの交差点」と言われ、豊かな複合文化を持っていました。人の行き交う場所であり、私たちはアフガニスタンが文化や音楽、遺産や芸術の点で最も発展した国であることをもっと知るべきだと思います。そこには多くのガンダーラ美術やイスラム教美術の遺跡があります。

 

また、アフガニスタンは音楽産業が豊かな国で、有名な人達を輩出しています。クラシック音楽、民族音楽、現在のポップミュージックと様々な種類もあります。ラバーブという楽器をご存知ですか。

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ラバーブはアフガニスタンで最もよく知られている国有の楽器(伝統的な音楽楽器)で撥弦楽器のことです。この楽器の音色は、アフガニスタンの人々の心をつかみます。

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ラバーブの起源は、中央アフガ二スタン地域ですが、アフガニスタンだけでなく、パキスタンでも人気があります。ぜひ一度ラバーブの音色を聞いてみてはいかがですか?

グループ名:Chalpasah(チャルパーサ)

アフガニスタン伝統音楽を歌う日本人グループのyoutube動画を参照させていただきました。

1月 22, 2019 文化、生活、習慣 |

2018年11月 6日 (火)

過去の事業参加者へのインタビュー

エザトゥラーさん 65歳
ナンガハル県、チャパルハル地区トゥリリー村

2016年にパキスタンからアフガニスタンに大勢帰還民が戻ってきました。エザトゥラーさんとその家族もその内の帰還世帯でした。彼は1987年にパキスタンに移民し、ペシャワールのパッビというキャンプで難民として生活していました。彼らのキャンプでの生活は、仕事を持つ機会があったり、食べ物、教育、保健医療施設は他の機関から支援があったので、以前より良い状態でした。

彼は「アフガニスタンに戻って来てから、私も息子も仕事の機会がなくて、私たちの家族の問題は多くなりました。一輪車を買って、労働の仕事で食事のためのお金を少し稼ぎました」、 「長男が果物や野菜を一輪車で売り、次男が建設地に砂や砂利を運びますが、彼らの仕事は常用雇用ではなく、職業の安定がありません」と言いました。

「私は家族により良い状況だったパキスタンに戻る事を相談しています。でも、ビザの問題があります。今私たちはアフガニスタンのパスポートを持っていて、そのため、もしパキスタンに今度行ったら、毎月ビザ更新のためにアフガニスタン戻らないといけません。アフガニスタンの政府に仕事の機会をくれるように要請しているので、自国にとどまっていますが、状況は良くなりません」と彼は言いました。

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「私たちはトゥリリー村の小さな賃貸の家に住んでいますが、水がありませんでした。ジェンが私たちの村に来て、安全な水を供与してくれた事に感謝します。少なくとも今水へのアクセスは容易になりました」。

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11月 6, 2018 水衛生環境改善 |