2008年5月 1日 (木)
この国の可能性
こんにちは、プログラムオフィサーの山形太郎です。
現事業のフォローアップと新規事業立ち上げのため、5か月振りにアフガニスタンに戻ってきました。カブール事務所に到着して最初に気づいたことは、現地スタッフが老けて見えたということです。
昨年の10月からの遠隔管理体制。当初は6年以上国際スタッフ中心に動いてきた体制を、2ヶ月間という短い期間で遠隔管理することに大きな不安を感じていました。しかし、今回彼らに会って思ったことは、彼らの方にこそもっと大きな不安と苦労があったのではないかということです。
当初、彼らの仕事能力で、しかもたった2ヶ月間での遠隔操作体制設立は不可能だと思っていました。しかし、彼らの期待以上の頑張りと成長には感動さえ覚え、彼らの増えた白髪としわの数には、より頼りになる風貌さえ感じさせられました。
現在、アフガニスタンは治安の悪化、政府の汚職、破綻国家への道を進んでいるなど、悲観的に言われています。しかし、将来、国を背負っていく彼らの成長こそがこの国の未来の可能性ではないのでしょうか。
5月 1, 2008 事務所・スタッフ | Permalink
2008年4月17日 (木)
同じようで違うようで
隣国パキスタンからの遠隔管理体制に切り替えてから、すでに半年となりました。
先日、スタッフの誕生日を祝うため、イスラマバードにあるアフガニスタン料理レストランに行ってきました。久々の油っぽいけど味わい深いアフガニスタン料理に、舌鼓を打ってきました。
アフガニスタンとパキスタンには、元を辿れば同じ民族が多くいます。料理を見ても、似たような料理が沢山あります。しかし、味付けが結構異なっています。パキスタン流は、カレーのような濃くて辛い味付けの料理が多いです。一方、アフガニスタン流は、青唐辛子は多用しますがそれ程辛くなく、トマトと香菜を使ったシンプルな味付けです。でも、両者とも大量のオイルを使用するところは似ていますね。
人々の移動に伴って、料理が変化することを実感している今日このごろです。
(写真:イスラマバードにあるアフガニスタン料理のレストラン、その名もカブールレストラン。アフガンベーカリーも併設。)
4月 17, 2008 文化、生活、習慣 | Permalink
2008年4月 3日 (木)
安全な水を届けます
JENは外務省や皆様からのご支援により、学校建設の一環で、生徒たちに安全な水を供給するための貯水槽の建設と公共水道管と繋ぐ水道管の設置を進めています。
アフガニスタンでは、ほとんどの学校の衛生環境は劣悪です。JENが事業を行っているコブラ校の生徒たちは、今でも学校のすぐ横に流れる茶色がかかった水路の水を飲料水に使っている状態です。水路には町から流れる汚水も流されているので、生徒たちの健康を守る安全な水はそこにはないのです。
長い冬が終わり、貯水槽の工事が再開し、土台のための石を置く前のところまで工事は進みました。一刻も早く生徒たちが安全に勉強できる衛生環境を整えるため事業を進めています。
(写真: 完成した貯水槽の土台)
4月 3, 2008 学校修復・建設 | Permalink
2008年3月19日 (水)
現場の感覚
パキスタンからの遠隔管理体制を開始してから5か月目に入りました。
そんな中、一番焦りを感じるのは、現場感覚が日々薄れていくのではないか、という点です。例えば、アフガニスタンに居た時は、スタッフたちと長い時間を共に過ごしていたため、私自身も穴の開いた服やほつれたスカーフをそのまま着ていました。というのも、みなとても質素な暮らしをしているからです。
一方、イスラマバードでは、女性は華やかで鮮やかなショールや服で着飾って街を闊歩しています。男性スタッフも毎日おしゃれを楽しんでいるため、さすがに穴のあいた服ではまずいと、こちらで何着か購入しました。
ほんのちょっとの違いですが、それが積み重なっていくことで、現場にいるナショナルスタッフの苦労や悩みなどを把握できなくなること、意思疎通に大きなずれが出てくるのではないかという点に、焦りを感じています。
今は、ほぼ毎日メールやチャットや電話で連絡を取ることしかできませんが、今できる方法で前に進めるよう努力しているところです。
(写真:事務所スタッフ一同、2007年8月撮影)
3月 19, 2008 事務所・スタッフ | Permalink
2008年3月 6日 (木)
春になりました
JENの事業地、パルワン州では12月下旬から2月中旬まで凍てつくような寒さに襲われ、白銀の世界となっていました。
今年の冬は、特に寒さが厳しく、アフガニスタン全土で数百人の死者が記録され、パルワン州の事業現場では気温が氷点下22度まで下がりました。1月には、教育省建設局から寒さのため学校建設の一時中止命令が出され、JENもやむを得ず2月24日まで工事を中断していました。
2月の最後の週には、今までの寒さがうそのように一転、気温が一気に15度まで上昇し、ようやく待ちに待った工事の再開です。長い冬の終わりとともに、事業現場に春の活気が戻ってきました。
3月 6, 2008 学校修復・建設 | Permalink
2008年2月21日 (木)
繋がりはアフガニスタン
アフガニスタンミッションが、隣国パキスタンからの遠隔管理体制に移ってから、早4ヶ月が経ちました。
ここパキスタンは、アフガニスタンを彷彿させる部分を多く見かけます。特に、昔からアフガニスタン難民が多く住んでいた地域には、現在も多くの2世・3世のアフガニスタン人が住んでいます。これらの人びとの中には、アフガニスタンに行ったことがないという人もかなりいます。
そんな人たちに、ダリ語で挨拶をしたり、最近までアフガニスタンに居たことを話すと、とても喜んでくれます。そして、八百屋では野菜をおまけしてくれたりします。(写真:市場の中にあるジューススタンド)
アフガニスタンに行ったことのないアフガニスタン人と、アフガニスタンに駐在していた日本人が、パキスタンで、アフガニスタンを通じて交流している。ちょっと不思議な光景ですが、心が少し温まる瞬間なのです。
2月 21, 2008 文化、生活、習慣 | Permalink
2008年2月 7日 (木)
何故に壁を壊すのか。
昨年12月、村でコマンダーと呼ばれる一人が、突然、学校の土地の一部は自分のものだと言い、建設途中の壁の一部を破壊し始めました。(写真:壊された壁)
JENは事業当初から、村の代表者、教員、学校長、教育局の職員といった、バランスを考慮したメンバーで構成された学校管理委員会を設立しています。その中で、情報共有や土地問題などのあらゆる問題の予防や解決に努めています。
にもかかわらず、事業の真只中に小さな村でこのようなことが起きてしまうのはなぜでしょうか?
一つは、雇用問題。失業率が100%に近い辺境の村では学校建設のようなイベントは、雇用が生まれるまたとないチャンスです。なので、このような機会を逃した人が問題を起こす場合があります。もう一つはコマンダーと呼ばれる冷戦と内戦時代に活躍した武装集団の人が問題を起こします。
今回の場合は両方のようで、彼らは武器を保有しているため、村の長老たちですら説得が難しいようでしたが、コマンダーは学校管理委員会に説得され、何とかその場は収まりました。
なかなか平和なひと時は訪れないようです。
2月 7, 2008 学校修復・建設 | Permalink
2008年1月24日 (木)
遠隔管理の良し悪し
先日お伝えした遠隔地からの事業管理体制に移行して、すでに3ヶ月が経過しました。日本人同士でも、メールや電話のみのやり取りだと誤解が生じることはよくあります。それが国籍もバックグラウンドも異なるアフガニスタン人との間では、なかなか話が通じないこともしばしば。顔を突き合わせて話せば5分で済むような仕事も、1-2日かかってしまったりするのです。
苦労の絶えない遠隔管理ですが、嬉しい変化もありました。それはスタッフの変化。これまで「指示待ち族」だったスタッフが、自分で問題解決するようになってきたのです。もちろん一朝一夕には変わるものでもありませんが、自分たちの国の発展は自分たちで担う、ジェンはそれを側面支援するだけ、という大きな目標に大きく一歩近付くような変化が生じています。(写真:事務所で育てられていた鉢植え)
1月 24, 2008 事務所・スタッフ | Permalink
2008年1月10日 (木)
年末年始は休みなし!
明けましておめでとうございます。
アフガニスタンではキリスト歴ではなく、イスラム暦を使っているため、年末年始の休みは関係なく、外務省、個人の方、団体の皆様のご支援のもと行われている学校建設を続けていました。
しかし、アフガニスタンの冬は厳しく、寒さと雪で工事の進みが中々スムーズにいきません。
現在、気温が、日中でも2℃から5℃ぐらいまでしか上がらず、夜はマイナス15℃までに冷え込みます。しかも、1月に入ってからすぐに大雪が降り、1週間余り工事が滞ってしまいました。
しかし、スタッフ一同、子どもたちが通学を開始する春に、とびっきりの笑顔が見たいという思いは同じで、寒さに負けず頑張ります!
1月 10, 2008 事務所・スタッフ | Permalink
2007年12月20日 (木)
カブールの冬支度:大活躍のブハリ
初冬のカブール、昼は20℃前後ですが、夜は1-2℃まで下がるようになってきたようです。
ジェンのオフィスでは、「ブハリ」と呼ばれる薪ストーブを使っていて、この季節になると倉庫からブハリをひっぱり出してセットしたり、薪を買って倉庫に常備したりと大忙し。
薪に火をつけるのもコツがあるようで、私の場合は、大量の新聞紙を使わないと火が薪に移らないのですが、ナショナルスタッフの中には、少しの新聞紙ですぐに火をけられるブハリ名人(?)もいます。
昨年は気温がマイナス20℃まで下がる等、非常に寒さの厳しいカブールの冬。それでも、ブハリの上でナンにチーズやチョコレーを溶かしたものをトッピングして食べるなど、ちょっとした楽しみもあるのです。
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12月 20, 2007 事務所・スタッフ | Permalink